日本動物高度医療センターのIPO新規上場情報

ペットにも二次医療体制ですか！？やや驚き。ペット保険会社も上場していたので、需要はあるのだろう。日本は平和だ・・・
売上は緩やかながら増加傾向、利益はコスト面などいろいろありそうでブレあり。
ペットの高度医療は聞いたことがないので新規性あり。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

ペットの二次診療体制ということで目新しさは十分。
ペット関連は保険が出たり、服や食べ物まで高級路線。
人間様より金の匂いがする、なんとも多様化した世の中。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2015年3月度の連結予想EPSは60.97円。
想定価格1,130円から計算される予想PERは約18.5倍。

業績は順調に伸びていて、ペット系類似企業のPERも高めなので
妥当な価格設定と感じる。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約6.13億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO、
上場市場は東証マザーズ。主幹事はSMBC日興証券。

売出が公募の4倍、枚数もやや多めに感じる。

大株主には第3位までV.C.が並ぶことを始め
非常にベンチャーキャピタルの持株比率が高い。
ベンチャーキャピタルの推定保有数は13,754,000株。

ロックアップは当然掛かっているが90日、1.5倍価格で解除となり、
1.5倍を超えた時の売り玉に恐怖を感じる。その辺りで株価は抑えられるか？

・ストックオプションの未行使残高の状況

総会決議　　対象株数　行使価格　行使期間。
07年3月　　30,000株　500円　09年4月～17年3月
14年6月　200,000株　500円　17年7月～24年5月

ストック・オプションの大部分は行使期間に入らずV.C.の驚異に比べれば無視できるほど。

需給面ではなんといってもV.C.の売り玉。
ただし1.5倍まではロックアップがあるので、そこまでの価格取りには安心感がある。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

ペット関連は人気化の可能性が高いが、どうなるか？
高度医療ということで専門性も高く、類似上場企業もない。

今後も日本全国で大きく展開する魅力はある。
子供などと同じく、ペットもお金の使いどころな気がして、
サービスが飽和状態の現代社会では、儲かりそうな気がする。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

新規性や業績を含めて、V.C.のロックアップ価格までは文句のないところ。
その為、公募取得は積極的で良いと感じる。

将来性も感じるが差し当たってはV.C.の株放出の動向に左右されそうな感じ。
長期的にみるとアクが抜けきって、株価が安ければ面白いかもしれない。

上場日程からするとラッシュ終盤の同時上場のため、
初値1.5倍あたりが第一候補と感じる。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です。