モバイルファクトリーのIPO新規上場情報

モバイル系。前身着メロ系。
位置情報関連（コロプラ関連）。
業績は順調で、SBI証券主幹事で仮条件設定がどうなるか？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

スマホ＆ソーシャル系か？
個人的にはコロプラのような位置情報連動型ビジネスに興味。

マザーズネット系で3月の注目株になりそう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2015年12月度の単独予想EPSは66.35円。
想定価格1,340円から計算される予想PERは約20.2倍。

業種の割には成長率がそれほど高くなく、やや安定的状態。
その為、現状の価格設定が妥当なものとなっている。
（個人的には可能性を買うのが株なら面白い銘柄という印象）

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約14.4円（想定価格ベースOA分含む）の小～中型IPO、
上場市場は東証マザーズ。主幹事はSBI証券。

売出が公募の約3倍というのは気になるところ。

ベンチャーキャピタルの保有数はみずほキャピタルの1000株のみ見える。
第2位の株主オプト系の上場企業という見方が正しそう。
株主の持株比率を見てもすぐに手放すようなことはないと感じる。

一応1.5倍価格でオプトのロックアップは外れる。

・ストックオプションの未行使残高の状況

総会決議　　対象株数　行使価格　行使期間
05年9月　　　7,500株　2,000円　06年8月～15年5月(*1)
05年10月　10,000株　2,000円　06年11月～15年5月(*1)
05年12月　　3,750株　2,000円　07年12～15年5月(*1)
06年9月　　　4,000株　2,000円　08年9月～16年9月(*1)
07年9月　　　3,000株　2,000円　09年10月～17年9月(*1)
14年1月　　10,000株　1,001円　16年1月～24年1月(*1, *2)

 *1: 上場後6ヵ月間は行使不可
*2: 経常利益が5億円を超えた決算期以降、予約権30/年以内の行使制限

ストックオプションの行使価格が妥当性があり、行使も難しく
上場後も株価上昇が命題となる、これからの株主にも優しいSOとなっている。

規模が若干大きいのと売出の量が気になるが、
十分需給面ではオススメできると言える。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

ゲーム関連でもソーシャル性を強めていて事業拡大の幅がありそう。

魅力という点では地方創生をネットの力で強めるような事業姿勢が望まれるか？
ゆるキャラや、ふるさと納税ではないが地方の強みを活かせるようなものを
技術力で進めて欲しい。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

SBI証券が出してきた良案件。
ただし3社同時上場を含め、3月の最終段階でひょっとするとそれ以前のIPOの初値結果次第で
案外値がつかないという影響もあり。

SBI証券主幹事では、良くも悪くも需給に上場を任せるので
セカンダリーでも十分狙えそうな銘柄になるかもしれない。

S評価にしたいところだが、やや安定的になっている業績や
日程的なもので初値不安要素もあるので1点割引の9点A評価とします。

全体考察
総合得点は9点で、私のBBスタンスはA評価です