ＲＳ ＴｅｃｈｎｏｌｏｇｉｅｓのIPO新規上場情報

SBI証券主幹事、半導体関連。
業績は前期黒字化から急伸して利益が出る予定。過去3期の伸びは確かに凄い。
設立2010年、台湾工場ということで中国系でしょうか？
売出元にも香港やら中国の名前ですね。

業績の伸びの要因を見極めて参加が吉。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

現在では曰くつきの銘柄が半導体関連の上場。
注目度としては、業種的にマイナス評価として注目を浴びそう。

ただ、そのような中でも上場してくるという意味で実態をしっかり見極めたい。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2015年12月度の連結予想EPSは78.42円。
想定価格2,800円から計算される予想PERは約35.7倍。

2015年は減益予想となっている。設備投資という前向きな物によるものだが、
IPOを買う層としてはそういったものを待ってくれて選別しないと感じる。
深く意識されないと見て、単純に割高設定と判断する（されるとみる）

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約34.7円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO、
上場市場は東証マザーズ。主幹事はSBI証券。

ネット証券主幹事で売り出し規模が大きく、希少性はない。
取りやすい銘柄が、内容が伴っていないのが非常に判断に悩む。

ベンチャーキャピタルの推定保有株数は110千株ほど。
V.C.の保有数は非常に少ないためロックアップなしだが気にならない。
他の大株主には90日間のロックアップがある。価格による解除規定などなし。

・ストックオプションの未行使残高の状況

総会決議　　対象株数　行使価格　行使期間
13年12月　197,000株　400円　16年6月～24年6月

ストック・オプションは行使価格400円がやはり気になるところとなる。
VC、SOともに公開株数から見れば数が少ないと見る。

なんとなくであるが低い株価でも一定の売り圧力といった見方をしたい。
公開価格の妥当性、割安性でやや大きい吸収金額を持ち上げるか？になるが
個人的には相当厳しくみたいところ。

主幹事SBI証券で個人に多く行き渡った時の上場日の売りの多さも気になる。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

結局は急成長している業績を信用できるか？ということになるが、
今の時点で半導体関連企業を信用しきれないところがある。

また大株主を見ても海外事業が日本市場を餌食にしているのでは？
という不信感もあり、IPOの数が多い中敢えて参戦しなくてもいいのではと感じる。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

3月銘柄の中で一番当選確率が高そうな銘柄だけに慎重に行きたい。

設立年2010年で半導体企業で、このスピード上場。
資金の使途は設備投資の借金返済と、何もここに投資する必要はないのでは？
と冷静に考えたい。

トレックス・セミコンダクターのように公募割れ後、反転急騰銘柄もあるが、
こちらはやや生産技術よりで、体力削りの勝負になりそうで期待感に薄い。

全体考察
総合得点は3点で、私のBBスタンスはD評価です