エムケイシステムのIPO新規上場情報

岡三証券主幹事、大阪企業。社保の業務支援ソフトウェア提供がメイン。
業績の伸びはそこそこに良い。需給面では枚数が少なく主幹事も中堅どころでプレミア感を演出しそう。
コラボスと同日上場となる。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

ジャスダックスタンダード上場のシステム関連。
IPOの注目度としては大きくはないが、初値的には高騰が約束されたようなプレミア感。

岡三証券主幹事で固いIPOのイメージもある。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2015年3月度の単独予想EPSは299.19円。
想定価格3,300円から計算される予想PERは約11倍。

着実に伸びている企業にしてはそれほど高い感じもしなく、
2倍以上は軽く数値的に見ても良い価格設定。
ただし、仮条件は若干上げてきている。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約5.31億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO、
上場市場はジャスダックスタンダード。主幹事は岡三証券。

やや値ガサなのと、枚数が少ないプレミアIPO

ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらない。
ロックアップは180日間。価格による解除設定はない。
大株主にはそれなりに掛かっているので大きな売りも上場後すぐには殆どでなさそう。

・ストックオプションの未行使残高の状況

総会決議　　対象株数　行使価格　行使期間
14年3月　15,000株　1,000円　16年3月～21年3月

ストック・オプションも数も多くなく、しかも行使が上場後すぐは出来ない。

需給面でみると恐ろしいほど売りが出なさそうなプレミア感がある。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

堅実な業種でネット系（クラウド）も絡んでいて魅力が高い。
しかも企業向けということで、事業としての継続性も高い。

本社大阪から、今後どういった展開を見せるのかが気になる。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

唯一難癖をつけるとすれば、枚数の少なさのため公募取得がかなり困難。
超プレミアIPO争奪戦になるだろう。

また上場後の売り圧力も殆ど見られず価格設定も妥当。
結構文句なしのIPOとみる。

一応、3月IPOの始めでその後IPOが連続するので資金供給面でのリスクは考えたい。

全体考察
総合得点は10点で、私のBBスタンスはS評価です