ファーストブラザーズのIPO新規上場情報

赤字続きの投資顧問会社。どうもきな臭い上場。
幹事団は野村證券とマネックス証券の2社。
あまり海外展開していないように見えるがホームページで英語表記を多用するなどなんか微妙。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

いろいろな意味で注目度の高いIPO。
同日上場もあるので、上場日の状況を十分考慮して考えたい。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2015年11月度の連結予想EPSは160.47円。
想定価格2,490円から計算される予想PERは約15.5倍。

予想通りの利益が出れば同業種と比較してPERは低く割安感はある。
ただし前年急上昇による見込みが混じっておりこのように行くかが疑問。

仮条件ではさらに価格を下げ割安感を出している。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約71.5億円（想定価格ベースOA分含む）の大型IPO、
上場市場は東証マザーズ。主幹事は野村證券。

上場規模の大きさは気になるところで業種を見ても危険な投資先となることを理解して申し込みたい。

ベンチャーキャピタルからの出資はない、ただし業種的にV.C.のような投資運用を行っておりむしろベンチャーキャピタルに出資するようなイメージ。それだけハイリスクを用心したい。

・ストックオプションの未行使残高の状況

総会決議　　対象株数　行使価格　行使期間
14年10月　233,500株　上場時発行価格　17年11月～24年10月

ストック・オプションは上場時価格としているのは面白いところ。
公募価格から乗る人も呉越同舟の形だ。

売り圧力こそは感じられないものの規模の大きさが不安。
まさらにIPOと言うよりかはV.C.のように参加するイメージ。

需給面では厳しさが見えるが、随分と仮条件も下げてリスク低減となっているため迷うところ。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

人気かというか怪しい雰囲気がある。
何をやっているか良くわからないところがあり魅力は感じにくい。

個人的にはこういった企業は上場せずに頑張って欲しいのである意味厄介に感じる。
数年後には上場廃止がありえそうで怖い。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

公募参加という点では評価が非常に難しい銘柄。
ハイリスク・ハイリターンを想定しなければならないIPO。

個人的には大きな吸収金額、同時上場という日程などを考慮してやや消極的姿勢。
幹事団が野村證券99%という独占性もおかしさを感じる。
よく分からないものには手出ししないほうが良いのではないかと感じる。

参加するなら公募割れ覚悟の短期勝負でしょう。

全体考察
総合得点は4点で、私のBBスタンスはC評価です