ホクリヨウのIPO新規上場情報

久しぶりの水産・農林セクターの上場。
東証2部上場、買いやすい価格帯ながら枚数多い。
売上、利益共にほぼ横ばいで、出される価格の割安性で判断か？
事業展開はほぼ北の方の模様。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

北海道に本店を置く養鶏産業。
久しぶりの水産・農林業のセクター、東証2部上場の地味銘柄。

地味に北海道の企業を応援しそうな人はいそうだが（私もその一人）。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2015年8月度の連結予想EPSは41.35円。
想定価格460円から計算される予想PERは約11.1倍。

安定的な業績の推移となっており普通のIPO程度のディスカウント感。
割安性の面では、卵セクター（笑）に投資していないなら持っても損はないといった程度。
利回りも配当10円程度ということで2％以上なら預金より良いだろう。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約11.6億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO、
上場市場は東証2部。主幹事は野村證券。

ベンチャーキャピタルからの出資はない。
またストックオプションのみ行使残高もなく売り圧力の心配はほぼない。

大株主の状況を見ていると同族が殆どの株を有し、
また個人名が並ぶ、生産者の○○さんのようでまさにスーパー銘柄の様相。
特別利害関係者となり基本的にはすぐに株を売るとは考えにくいだろう。

需給面でみると買いが入るか？が焦点だが割安感はあるので大丈夫と見る。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

まず残念なところを書くと、新鮮味がない。
卵にしても違った工夫があり伸びているなら上場する意義も感じるがただ上場するだけ。
これでは株主の方に向いて経営するのか疑わしい。

しかしM＆Aに積極的なところは好感が持て、JA解体などが騒がれる中、
こういった企業に注目が集まるかもしれない。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

まず価格帯の安さから1枚の取得ではあまり意味が無い。
主幹事野村證券では3枚セット割当になるだろうが、最低でも3枚以上からだろう。

目安としてはすぐに500円があり、1枚4000円プラス程度が関の山といった印象。
ただ東証2部銘柄で下落リスクも少ない、安定志向IPOといえるだろう。
公募割れリスクは低いが妙味も少ないということで微妙銘柄の評価とする。

全体考察
総合得点は5点で、私のBBスタンスはC評価です