KeePer技研のIPO新規上場情報

2015年一発目案件か？中部地方ということで東海東京証券主幹事。
売上・利益共に順調な伸びだが、業種的にどうなのか？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

2015年の第一号IPOとして注目を集める。
東証マザーズという点も好感だが、地味な業種と主幹事もマイナーということは留意しておきたい。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2015年6月度の単独予想EPSは125.73円。
想定価格2,120円から計算される予想PERは約16.9倍。

やや織り込み済みの価格設定となっており、単純に考えると割高IPO。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約19.5億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO、
上場市場は東証マザーズ。主幹事は東海東京証券。

業種にしては若干規模が大きい気もするが、会社規模的には
全国展開で、私自身もロードサイドで何度か見たことがある。
フランチャイズ展開の拡充も視野に入れた自動車産業での広がりは考えられる。

ベンチャーキャピタルの推定保有数は104千株と少なめ。
またロックアップ対象で180日間。解除価格の設定もなく掛かりはとても良い。

・ストックオプションの未行使残高の状況

総会決議　　対象株数　行使価格　行使期間
13年7月　223,200株　174円　15年7月～22年7月

ストック・オプションはやや多さと価格の安さがあるが権利行使は7月以降になる。

需給面で考えれば20億弱も第一号案件での需給IPO枯渇感。
また売り側の圧力が当面は弱いために、マネーゲーム化されそうな予感。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

カーコーティング事業となると地味感は否めないが、FCによる全国展開と
業績の伸びを考えると、自動車産業の行く末に沿った未来展開か？

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

総合評価としては初値は十分上がることが考えられるが、一旦マネーゲーム化した後に
公募価格というか妥当価格に収斂していく形になりそう。

特に第一号案件、マザーズ上場、売り圧力の弱さなどで初値は期待できる。

業種は地味だが、斜陽産業というわけでもないのでそれなりの安定感もあるだろう。
公募株としては、欲しいのでBBスタンスは強めに。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です