ＳＦＰダイニングのIPO新規上場情報

東証2部上場、承認時点で5社同時上場の中の1社。
規模大きめで152億。直近の業績は好調。
飲食店系なので優待期待も。業種としては新鮮味を感じない。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

「馬良」「磯丸水産」といった飲食店経営の小売業。
街中に店舗も見られるので多少の知名度はありそう。

しかしIPOとしては東証2部、小売業では目新しさがなく厳しい。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2015年9月度の単独予想EPSは73.2円。
想定価格2,040円から計算される予想PERは約27.9倍。

価格設定としてはほぼ他の既上場飲食店と同程度。
足元の業績の伸びをみて同程度となっているが、新規上場なのだからもう少し割安感が欲しいところ。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約152億円（想定価格ベースOA分含む）の大型IPO、
上場市場は東証2部。主幹事はみずほ証券。

全数公募で売出なし。

既存株主にベンチャーキャピタルは見当たらない。
筆頭株主のクリエイト・レストランツ・ホールディングスが上場後も
3分の2以上の株を保有することになる。
大きいところがそこだけなのでやや売りが出ない安心感あり。

・ストックオプションの未行使残高の状況

総会決議　　対象株数　行使価格　行使期間
12年8月　1,703,000株　335円　14年8月～22年8月

公募総数に比較して約4分の1程度はストック・オプションで335円行使が可能。
ちょっとこの辺りは公募参加する側としたら気になる価格だ。

需給面では5社同時上場で比較され一番分が悪い。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

残念ながら外食産業は結構苦しいところが多い状況。
何か新しい方向性があればいいが、クリエイトHDに連動する感じになりそうで微妙。

魅力があるかは店舗に行って確かめてください。
優待新設の可能性は十分に考えられる。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

残念ながらIPOとしての魅力があまりない。
割安感もそれ程無い中、東証2部銘柄で同日上場となれば買い手がつかない可能性が十分にある。

参加すればかなりの確率で貰えそうなジャブジャブIPOなのも気になる。
特にひどい公募割れもなさそうだが、資金配分をどうするかを考えれば妙味に欠ける。

全体考察
総合得点は5点で、私のBBスタンスはC評価です