テクノプロ・ホールディングスのIPO新規上場情報

全数売出Japan Universal Recruitment Limitedによる、吸収517億（想定価格ベース）
技術系派遣会社、恐らく大手に派遣と言われる人材は結構ここからある。

これは応援したくない人が多そう（笑）

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

社名こそ変わっているものの、実質グッドウィル・グループの再上場案件。
今回も外資による再生後の売出の上場となる。

注目度は高いがIPO的には敬遠される銘柄。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2015年6月度の連結予想EPSは186.38円。
想定価格1,900円から計算される予想PERは約10.2倍。

同業種間でのPER比較、現状の業績の伸びでみれば割安水準となる。
再上場案件とも言えるので妥当な価格設定では来ている。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約517億円（想定価格ベースOA分含む）の大型IPO、
上場市場は東証1部or2部（規模的に1部か？）。主幹事は野村證券。

全数海外ファンドによる売出。

基本的に海外V.C.がほぼ100％を保有しており、そのうち約70％を売出に回す。
残りの30％が保有株として残るがロックアップあり。
90日間、1.5倍価格で解除となる。残りも基本的に売られることは考慮したい。

・ストックオプションの未行使残高の状況

ストック・オプションはなし。

需給面では明らかに厳しい、ただし割安なところで買えるので
他の上場済み企業に比べて一定度の需要はあると見ておきたい。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

人材派遣業はすでに他銘柄もたくさんあり、問題のあったところなので人気化はしにくい。
現状の株価は多少、割安・配当利回り良などで魅力はあるが、
業種としてもやや社会問題的な部分もあり不安は残るところだろう。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

大型・再上場案件であれば基本的にIPOではパスとなるが、
既上場銘柄との比較では割安・配当性向高いなど魅力的な部分もある。

基本的に不参加でいいのだが、参加しても損はない銘柄といった判断。
再上場案件、業種に対する姿勢。その他IPOとの兼ね合いでの判断になりそう。
スケジュール的には上場が重ならないのは好材料。

全体考察
総合得点は5点で、私のBBスタンスはC評価です