弁護士ドットコムのIPO新規上場情報

野村主幹事、マザーズ中型、売上倍増中。
業務内容としても面白いと感じる。
分かりにくい弁護士業界を変える企業になるかもしれない。初値的には4社同時上場で荷が重い分どうか？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

人気の高いポータル系IPO、さらに弁護士系となると類似企業が
見当たらず注目度はかなり高そう。

ただし、同日上場ということで若干であるが注目度は分散されそう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2015年3月度の単独予想EPSは15.11円。
想定価格1,000円から計算される予想PERは約66.2倍。

高PERだが倍々ゲームで伸びている中、こういった高PERは無視される向きがある。
どちらかと言うとPER100倍が意識されるかもしれない。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約12.8億円（想定価格ベースOA分含む）の普通サイズのIPO、
上場市場は東証マザーズ。主幹事は野村證券。

公募売出比は１：２で2倍程度売出が多い。

ベンチャーキャピタルの推定保有株数は530千株。
ボリュームとしてはそれほど大きくはない。またロックアップあり（1.5倍で解除）
その他、ロックアップの掛かりは普通と見る。

・ストックオプションの未行使残高の状況

総会決議　　対象株数　行使価格　行使期間
13年9月　　　500株　233円　15年9月～23年9月
13年9月　7,500株　233円　15年9月～23年9月
14年3月　24,500株　233円　16年3月～23年9月
14年6月　223,100株　233円　16年6月～24年5月
14年6月　　7,700株　233円　16年6月～24年5月
14年8月　17,600株　233円　16年8月～24年5月
14年9月　　2,900株　233円　16年9月～24年5月
14年10月　9,600株　233円　16年10月～24年5月

基本的にストック・オプションは上場後直ぐに行使不可能。
基本は233円でいつかは行使されるので量が多いかどうかになる。

基本的には買い優勢だろう。ただし公募売出枚数も結構多いので、
それほど飛び抜けた初値にならない可能性もある。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

初物IPOで注目度も高く、弁護士関連は関心度も高いので期待したい。
個人的には今後も注目すべき銘柄といった感触。

「専門家をもっと身近に。」というキャッチフレーズは嫌いではない。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

業績の伸びもよく枚数も多いので当選の期待も含めて、やや評価を高く取りたい。
悪い点を見れば見込まれているため、かなりの高PERとして試算できる点。

会社名からもコンセプトが明確で親しみやすい点も好感が持てる。

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です