スノーピークのIPO新規上場情報

安定的な業績の伸び、SMBC日興証券の主幹事は久しぶり。
ブランド的にはコンシューマーにもよく知られてそうだ。
ただ世の中がどこまでアウトドア派になっているのか疑問。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

新潟県に本店を置く、アウトドア用品製造販売。
アウトドア系のお店に行けばロゴマークと同時にスノーピークの
名前はよく目にするのでブランド知名度はそこそこ。

マザーズ上場だが、IPO的にはそれほど注目度が高くはなりにくい。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2014年12月度の連結予想EPSは50.79円。
想定価格2,150円から計算される予想PERは約42.3倍。

直近の伸びはそこそこだが、やや見込み過ぎな想定価格は残念。

上場時の目新しさがなければ、単純に割高な株に見える。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約8.1億円（想定価格ベースOA分含む）の軽量IPO、
上場市場は東証マザーズ。主幹事はSMBC日興証券。

公募売出比は6：１程度。公募は自己株式処分となっている。

ベンチャーキャピタルの推定保有数は176千株。そのうち44千株は売出へ。
その他、大株主は親族系が多いがロックアップ180日と掛かりはいい。

・ストックオプションの未行使残高の状況

ストックオプションの未行使残高はない。

特に上場における上場ゴール感はないが、いかんせんその分想定価格が高いのが残念。
4社同時上場の中では軽量感ありで需給面では良好だろう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

好き好みが分かれそうな分野。魅力という点では海外展開か？

日本初の質のいいアウトドアブランドとして海外でも評価されれば応援したくなる。
上場するという意味ではそこを狙っていると思うので頑張っては欲しい。

今後、世界の冬季スポーツでスノーピーク製の物が見られるか？

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

気になった点は、やや高めの想定価格。
それ以外はブランドという面で上場時に人気が出やすい部分もある。

12月11日上場は全てマザーズで総じて押せ押せの感触だが、
スノーピークが一番、どうなるか不安な面もあるだろう。
ただしそれほど大きくない吸収金額なので、まずまずの発進を見せそうだ。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です