日本ＰＣサービスのIPO新規上場情報

名証セントレックス単独上場、売出なし
単価安い。売上増加傾向も、利益の伸びは外部環境に影響されやすいか？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

名証セントレックス上場ということで参加者が限られ注目度は低い。
業種的にもIT系のように見えて、どちらかというとサポート事業なので
高成長の評価はしがたいか？ただ全国でサービス展開しているので、その点では知名度はあるかも知れない。

地方上場ということで注目度は微妙。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2015年8月度の単独予想EPSは56.95円。
想定価格435円から計算される予想PERは約7.64倍。

現状の合わせた妥当な価格設定といえる。
PER10倍を目安に考えるととりあえずは550円辺りの目処も見える。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約1.25億円（想定価格ベースOA分含む）の極小IPO、
上場市場は名証セントレックス。主幹事は東海東京証券。

全数が公募株となっていて売出なし。

ベンチャーキャピタルの保有数は138.4千株ほど、公募株数の半分程度。
大株主含めV.C.にもロックアップがかかっている。
条件は関係者は180日、V.C.などは90日、さらに1.5倍以上で解除となる。

・ストックオプションの未行使残高の状況
ストックオプションはなし。

売り側としてはV.C.の保有が少し気になり、ロックアップ解除価格で売りに出るかもしれない。
吸収金額が小さいが、買い手もどの程度集まるか疑問。
ただし、需給面では公開価格では問題無いと見る。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

パソコンなどOA機器のサポート事業。複雑化するIT環境で多少の需要はあるかも知れないが、
個人的にこういった事業に魅力を感じ難いところはある。

ターゲットとしては高齢者向けも多そうで、会員サービスなどにすれば
PCサポート以外の事業展開も出来るかもしれない。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

とりあえずの想定価格も妥当なため、参加姿勢はやや積極的でもいいが、
1枚の単価も安く利益にも余りならない。公募割れリスクも非常に低いので
お手軽に楽しめる程度のIPOと見ておけばよいだろう。

1枚あたってプラス1万円程度ならお小遣い程度といった感覚か？

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です