アルファポリスのIPO新規上場情報

大和証券主幹事、業績好調・急上昇、電子書籍関連もやや吸収金額が高い。
マニア向けしそうで新しいメディア関連として注目高い。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

新規性のある業態、またマニア受けしそうな事業として注目度は高そう。
ただ、その事業自体があまり規模的に大きく感じない点もある。

この企業が上場するの？大丈夫？と言った点で
上場意義というものは少し考えておきたいところ。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2015年3月度の単独予想EPSは111.29円。
想定価格2,100円から計算される予想PERは約18.9倍。

書籍売上関連では唯一ライトノベルや電子書籍関連が伸びているので、
アルファポリスの業態としては見込まれて妥当価格か？
ただ実態の業績の伸びはまだそこまで伸びていない点が不安点。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約27.1億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO、
上場市場は東証マザーズ。主幹事は大和証券。
マザーズ案件としてはやや大型となる。

公募売出比は若干公募が多いのは好感。

ベンチャーキャピタルの保有が見当たらない。
また大株主（梶本さん？）などほぼ完璧にロックアップあり。
日数90日間、ロックアップ解除価格は1.5倍

ストック・オプションもなし。

規模の大きさは気になるが、売り方の状況に関しては全く問題なし。
ロックアップ解除価格1.5倍だが、基本大株主にV.C.などいないので
その地点で売り抜けるということもあまりなさそう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

業種としては面白みがある。新形態の出版社的な雰囲気か？

ただしライトノベルや漫画など、やや流行りで今だけ伸びているかもしれないことを
考えると、今後上場後に新形態への展開がないと業績の伸びは厳しいかもしれない。
そのための上場かもしれないので、個人的には期待したいが・・・

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

どうも評価が2分される形となっているようだが個人的には評価したい銘柄。
マイナス点は現在の事業に対する上場規模の大きさともう少し伸び率がほしいところ。

プラス点は話題性の高そうな新規事業、現株主の構成あたり。

これらを総合してどう見るかは個人の判断による。
もともと上場など考えて事業を始めてなさそうで、上場を決め込んだのだから頑張って欲しい。
本当はA評価のつもりだがマイナス点もあるし、リボミックの予想のこともありB評価とした。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です