リクルートホールディングスのIPO新規上場情報

グローバルオファリング（公募については国内募集株式数 7,916,600 株及び海外募集
株式数 21,589,600 株を目処に行われる予定、売出しについては国内売出し株式数 28,070,000 株及び海外売出し株式数 6,000,000 株を目処に行われる予定）
自己株式の処分が多く、海外に回る模様。

吸収規模2000億弱のマンモスIPO

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

LINE上場がなくなったことでこの秋一番の注目銘柄になったか？

各分野で利用している人も多く知名度含めNo.1だろう。
こころなしか上場を前にTVCMも増えているような気がする。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2015年3月度の連結予想EPSは121.48円。
想定価格2,800円から計算される予想PERは約23.0倍。

なお仮条件は2800円-3100円と大幅に引き上げられており価格からの参加妙味は欠けることに。

リクルート上場で多額のお金を手にする人などの特集もニュースなどで組まれ割安感的なイメージは少ない。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約1931億円（想定価格ベースOA分含む）の大型IPO、
上場市場は未定だが、ほぼ東証１部確定。主幹事は野村證券。

公募売出比はほぼ半々だが売り出しが多め。
グロバールオファリングで海外に公募株（自己処分株）を多く回すといった配慮がなされている。

V.C.からの出資ありで推定25160千株。多いが全体の枚数から比べればそれほど多いものではない。大株主を見ても基本的に利害関係者なのですぐに処分するなどはないだろう。
ベンチャーキャピタルへのロックアップは90日間。いつもどおり1.5倍解除といった内容。
また大株主は基本的に180日のロックアップが掛けられている。

・ストックオプションの未行使残高の状況
対象株数　行使価格　行使期間
334,000株　1円　13年9月～33年8月

ストックオプションは1円価格。ほぼタダという何時ぞやの携帯ショップ並。
枚数は3340枚とこの権利を持っている人は羨ましい。見ると公募価格で買う気をなくしますね。

基本的に大株主は利害関係者であったりするので巨大な売りリスクは少ない。
ただし、上場時の株価から大きく解離することはなさそうな気配。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

情報提供サービスとしては群を抜いて大きな企業。
ただしネット分野では小さいところに取られていて、やや苦戦中。

それでも常に業績を伸ばしているところは魅力で、リクルートといえば名が通る優位性を持つ。
良い意味でも悪い意味でもリクルートだ。

今後は持っているメディアの融合やネット戦略が成功の勝敗を分けそうだ。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

仮条件の上げ方をみて一気にトーンダウンした銘柄。
2800円配布、3000円付近スタート、その後徐々に株価を切り上げが良かったが、
配布価格が3000円付近になれば参戦が難しくなる。

公募価格がいくらで決まるか微妙だが、ほぼ公募価格付近での初値だろう。
仮条件の状況から、敢えて公募で参戦する必要がなくなったと見る。

全体考察
総合得点は4点で、私のBBスタンスはC評価です