ＦＦＲＩのIPO新規上場情報

セキュリティ関連、マザーズ上場
売上、利益とも順調に伸びており、今後も一定の需要増加が見込まれ人気が出そう。
先日もベネッセの流出問題など社会的関心の高まりもある。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

ネット系でセキュリティ関連であれば需要がこれからも期待される分野で
注目度は高め。IPOとしてもマザーズ・小型・ネット系（情報通信）で人気を集めそう

「銀だこ」のホットランドと同日上場、向こうはやや大型。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2015年3月度の単独予想EPSは67.41円。
想定価格1,340円から計算される予想PERは約19.9倍。

高PERが多い業種だが20倍程度は妥当価格だろう。
業績の伸びが緩やかなのでこの価格設定が妥当といったところか？

一応、期待感からの伸びしろはまだあるとみる。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約5.13億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO、
上場市場は東証マザーズ。主幹事は野村證券。

公募売出比は3：4あたりで売り出しが若干多い程度。

ベンチャーキャピタルからの出資は推定438千株。（売り出しに73千株ほど）
一部売出で残りはロックアップ対象になっている。
ロックアップは90日間、発行価格の1.5倍以上で解除となる。
すぐに解除価格には行くものと見ておいた方がいい。

・ストックオプションの未行使残高の状況

総会決議　　対象株数　行使価格　行使期間
09年6月　108,000株　400円　12年2月～16年6月
11年6月　18,000株　400円　13年7月～18年6月
13年6月　36,000株　584円　15年6月～20年6月

ストック・オプションは162千株、発行株数が少ないので割合的にはやや感じるか？
行使価格が400円程度で、この売り圧力はあると思っておいたほうが良い。

基本的に軽量案件で需給は良いが、IPO連荘の中、業績急上昇の注目銘柄ではないので
やや控えめに見ておいたほうが良いか？

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

セキュリティ関連は今後の需要を見ても人気案件。
また需要からくる魅力もある。

一方で、セキュリティ関連会社も数が増えてきたため、独自の強みやシェア争いが激しくなってくると予想。
ここしばらくは大丈夫か？

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

結論的には軽量感で初値は安心感、その後も株の需給と業種の需要で株価上昇が見込める銘柄。
ただ業績の伸びが、直近でそれほど感じられない部分だけが気掛かり。

主幹事、野村證券で参加妙味にも欠ける部分があり評価判断は取りにくさも加味して8点のA評価にしました。

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です