ロックオンのIPO新規上場情報

関西基盤のネット会社、提供サービスにエビスなどなんとも関西らしい。
売上利益共に順調に伸びている。
マザーズ・小型・ネット系、主幹事野村で万全の体制か？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

マザーズ・小型・ネット系の三拍子銘柄でIPOでは王道の注目銘柄。
大型上場が続く下期後半より前になり、9月二番手の上場ということで注目を集めるだろう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2014年9月度の連結予想EPSは42.54円。
想定価格1,200円から計算される予想PERは約28.2倍。

仮条件の上限でもPER30倍程度で、参考類似企業でも30倍を普通に超える企業も多く、
今の順調な業績の伸びを加味すれば、まだまだ割安レベルと見ることが出来る。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約4.73億円（想定価格ベースOA分含む）の軽量IPO、
上場市場は東証マザーズ。主幹事は野村證券。

公募売出比は公募の方が売出より若干多く好感。

ベンチャーキャピタルの保有は推定179.4千株。それほどボリュームの大きさは感じない。
さらに大株主含めロックアップあり、90日間または1.5倍で解除なので実質解除水準は超えそう。
V.C.の売りは上場後すぐに加味してもそれ以上の評価がされるかが焦点か？

・ストックオプションの未行使残高の状況

総会決議　　対象株数　行使価格　行使期間
07年10月　26,400株　87円　09年11月～17年9月
13年9月　34,047株　584円　15年10月～23年9月
13年9月　42,831株　834円　15年10月～23年9月

ストック・オプションは総数103千株程度。ただし上場後すぐの行使は87円だが3分の1以下。
それほど大きな影響になるようにはみれない、行使できるのは羨ましいが（笑）

需給面で見てもかなり状況がよく、ロックアップ1.5倍は余裕で超えてきそう。
需給的にも需要過多でここだけ見ると過剰人気で初値3倍ぐらいが見込めそう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

人気のネット広告システムで国内シェアNo.1の実績、上場後さらに注目を浴びそう。
またネットショップ構築EC-CUBE戦略も面白そう。

海外進出も積極的で、今後に期待できる魅力もある。

個人的にはいずれ市場鞍替えを目指す大きな企業になりそうな予感。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

銘柄評価的にはほぼS級評価したい、ただし公募株が少なく希少で野村證券主幹事では
公募株取得が極端に厳しく参加妙味として1評価下げてA評価（９）としたい。

初値は3倍辺りを目処とするでしょうか？

全体考察
総合得点は9点で、私のBBスタンスはA評価です