ＶＯＹＡＧＥ ＧＲＯＵＰのIPO新規上場情報

利益の伸び率がいいベンチャー系企業。
若さとパワーみなぎる情報通信系（ネット系）
マザーズ上場ながら売出多く、吸収金額も大きい。有名所ではECナビといったメディア事業。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

7月一発目のIPOは東証マザーズ。
ネット系メディア事業で注目度は高い、ECナビが知名度的には高いか？

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2014年9月度の連結予想EPSは84.69円。
想定価格2,200円から計算される予想PERは約26倍。

価格設定としては成長性のあるネット企業で類似企業と比較しても妥当なところか？
吸収金額自体が大きくこれ以上大きくすると規模の面で厳しいか？

一応絶妙なラインでの価格設定と見る。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約96.1億円（想定価格ベースOA分含む）のマザーズとしてはやや規模の大きいIPO、
上場市場は東証マザーズ。主幹事は野村證券。

公募売出比は売出が公募の約6～7倍。

既存株主にはベンチャーキャピタルが結構並び推定5731千株ほど。
筆頭株主もV.C.、ただし筆頭V.C.含め大株主にはロックアップ90日があり。
ベンチャーキャピタルに関しては1.5倍で解除となり、やや掛かりは甘 めか？

・ストックオプションの未行使残高の状況

総会決議　　対象株数　行使価格　行使期間
05年9月　175,800株　67円　07年9月～15年9月
05年9月　336,000株　67円　08年4月～15年9月
08年12月　229,800株　192円　11年10月～18年12月
12年12月　171,000株　291円　14年1月～15年1月
12年12月　721,200株　422円　15年9月～22年12月

一部は行使期間に入っていないが価格が十分安く上記分は確実な売り玉と思っておいたほうがいいだろう。

吸収金額の大きさや売り玉の多さは気になる。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

成長中のネット企業だがそれ程新規性のある企業ではない。
それが、規模の大きさにもつながっている。
人気の点でいえば現時点ではネット系で成長もしているので人気だが
先々は違った展開での収益も考えていきたいところ。

いずれにしても会社文化的には名前からも新しく攻めの姿勢を貫きそうでその魅力あ り。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

総合的な評価をすれば規模が大きい（枚数が多い）為、公募での取りやすさも加味すれば
IPO公募取得としては嬉しい銘柄。

初値的にはロックアップ解除価格1.5倍～2倍あたりの4000円のラインがひとつの目安になりそう。
ただし今後も成長を期待すれば事業規模の大きさから市場鞍替え、株式分割など期待できる。

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です