東武住販のIPO新規上場情報

東洋証券主幹事、幹事団は大手含まず。
山口県の不動産業。ジャスダック上場。
売上、利益とも伸び傾向。吸収金額5億程度の軽量級。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

GW明けのスタートIPO。近くに他のIPOもなく必然的に注目は集まる。
一方、地方、ジャスダック、不動産と普通に見れば見劣りする部分もあり。

GW前のIPOもやや持ち直した感があり、大型IPOでもないので最悪の悲観はしなくていいだろう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2014年5月度の単独予想EPSは206.17円。
想定価格1,250円から計算される予想PERは約6.06倍。

堅調な業績の伸びで予想PERからはやや割安感を感じる。
ちょうど5月期末で、予想配当16円も期待したいところ。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約5.12億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO、
上場市場はジャスダックスタンダード。主幹事は東洋証券。

公募売出比は３：１程度で良好。

推定のV.C.保有数は115.5千株。
V.C.はロックアップ対象外であるが名前から地元支援ファンドというのもあり
それ程すぐに売るようなこともなさそうな雰囲気あり。ただしロックアッ プは外れている事実は注意。
ロックアップは約68％を保持する社長に180日間。

・ストックオプションの未行使残高の状況

総会決議 行使価格（円） 対象株数（株） 行使期間
11年4月  286　30,800 13年4月～21年4月

ストックオプションの行使には年間の行使枠上限（1200万円）が設けられている。
もともとの数がそれほど多いものではないので、ここは売ってくるものと見てそれでも影響は軽微と考えておいていいだろう。

それなりの売り要因は潜在するものの、小型でじっくりと育てていきたい（持っておきたい）人も多そうなので基本的には上場後は下値を維持するような形にな りそう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

不動産業なので新規性という意味での飛び抜けた魅力はないかもしれない。
市場での評価が難しいところだが、公開価格では割安感もあり業績の伸びも確認できるので初値は良くなりそうだ。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

本来なら初値がオーバーシュートするような銘柄ではないが、やはり近くに他の銘柄がないGW明け一発目のIPOということで買いは増えそう。

割安性や期末が近い安心感もある。もし積極的に公募で取れる環境下にあるのなら攻めたい銘柄だと思います。


全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です