丸和運輸機関のIPO新規上場情報

東証２部上場の運輸業、残念ながら私は聞いたことがない。
業績はほぼ横ばいで安定か？
昭和４８年創業、類似銘柄との比較で割安であれば程度か？
上場日が被ったのも非常に残念。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

東証2部上場の運輸業、設立も古くIPOの中では注目度は低い。
３PL事業など目新しさもあるが、そこは評価されない気がする。
（業績横ばいが続いているため）

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2015年3月度の連結予想EPSは448.89円。
想定価格3,140円から計算される予想PERは約7倍。

大手運輸業と比較すれば割安感あり。
10倍以上の魅力はあるが、仮条件も上げてきているし考えどころ。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約28.9億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO、
上場市場は東証2部。主幹事はみずほ証券。

既存株主にV.C.らしき株主は見当たらない。
大株主には利害関係者の名がチラホラあるので簡単には売らないだろう。
ロックアップの掛かりは甘く1名、2社90日で1.5倍以上で売却可能
ただし先に上げたとおり、それほど直ぐに売りに出る株主はいなさそう。

・ストックオプションの未行使残高の状況

総会決議   行使価格（円）   対象株数（株）   行使期間
平成24年11月   2,163     46,300   平成26年11月～　平成34年11月
平成24年11月  2,163     16,500   平成27年3月～　平成35年3月

少量でかつ上場後直ぐには行使できないので、こちらは無視して良いだろう。
価格設定も悪くない価格。
　
大きな売り要因はないと見る。
需給面では、上場時に割安性と事業の魅力がしっかりと評価されるかが鍵。
ある意味、公開価格で買うのは安心価格なのかもしれない。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

運輸業自体はすでに多くの上場企業もあり、丸和運輸機関にそれほど特徴も感じない。
人気化は難しいであろうが、割安感の魅力あり。

個人的には社名が残念。上場と同時に思い切ってかっこいい名前にすれば
また雰囲気が変わったかもしれない。
また全国的には知名度の点で低く感じる。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

上場日が被っていることを含め初値高騰は期待しづらい。
しかしながら一定の割安感があるため、株価的には下値の不安が少ない。

上場タイミングが4月始めのため消費税増税含め地合い状況が気になるところ。
スタンスは基本的には欲しいけど、初値に期待はしないという感じだろうか？
IPOらしくない（ある意味短期筋にはつまらない）上場か？

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です