トレックス・セミコンダクターのIPO新規上場情報

4月初承認、野村主幹事。
公募売出半数で、変に規模がある。

売上減少傾向で何故か黒字化（為替？）。
半導体関連ということで非常に胡散臭さを感じる。
エフオーアイの二の舞いにならないことを祈る。

特徴としてはアナログ特化系。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

半導体のアナログ系開発、ファブレス企業。
注目度としては低いだろう。

同日にはもう1社上場することも考慮しておきたい。向こうは東証2部、運輸業。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2014年3月度の連結予想EPSは616.59円。
想定価格5,000円から計算される予想PERは約8.11倍。

業績的に売上が落ちていて成長性に疑問を感じるところがマイナス。
下手に数値だけでは評価したくないところ。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約40.4億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO、
上場市場はジャスダックスタンダード。主幹事は野村證券。

既存株主にV.C.らしき株主は見当たらない。
また上位株主には90日のロックアップあり（1.5倍で解除）

ストックオプションの未行使残高の状況

総会決議   行使価格（円）   対象株数（株）   行使期間
平成19年3月   2,930     100,900   平成21年3月27日～　平成29年3月26日
平成22年7月   3,050     305,000   平成24年7月16日～　平成32年7月15日　

そこそこの枚数の多さを感じて、ややディスカウント価格となる。
ある意味3000円ぐらいが適正価格と言いたくなる。

ストックオプションの売り圧力がそれなりにある中、買い需要が見当たら ないので需給面でも微妙

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

半導体関連でもアナログ特化型、ファブレスと採算が合わないことは無いのかもしれないが、
過去に赤字が見れる点、そこから売上を伸ばした訳でもないのに利益が伸びているのは不可思議。

個人的には魅力を微塵も感じない。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

基本的には半導体は斜陽産業といったイメージ。
値ガサなためダメージが大きくなる点は注意したい。

個人的には一休みしたい銘柄だが4月上場銘柄にパッとする他の銘柄も現段階で見当たらず。
消去法的に買い需要が高まるかが焦点。

全体考察
総合得点は3点で、私のBBスタンスはD評価です