ウィルグループのIPO新規上場情報

ウィルで人材派遣系というとグッドウィルかとやや驚いた。
こちらは新し目の企業で売上・利益も順調に推移。
上場日が大型と重なること、マザーズらしさもあるなか東証2部で地味に見られそうなのが残念。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

東証2部上場ながらどちらかと言うとマザーズのようなサービス業。
注目度的にはそれ程目新しさを感じず低そうだ。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2014年3月度の連結予想EPSは252.78円。
想定価格2,770円から計算される予想PERは約11.0倍。

業績の伸びはよく通常ならば人材派遣業でもう少し評価されてもいい。
ただし東証2部の地味銘柄とみられると期待感からの買いは入りにくい。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約23.5億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO、
上場市場は東証2部。主幹事はSMBC日興証券。

2部にしては小型かもしれないが、大型上場と重なるのが気がかり。

ベンチャーキャピタルの推定保有株数は515.2千株。
既存株主シェア2位のV.C.は売出株となる。
その他ロックアップの掛かりは良いと見る。
ロックアップは90日間。V.C.に対しては1.5倍以上で売却可能となっている。
（やはり1.5倍価格はひとつの目安か？）

ストック・オプションの未行使残高は70千株。
数はそれほど多くないものの170円の行使価格で全数すぐに行使しそうだ。

初値どうこうは難しいが、1.5倍価格は一旦の目安になるのではないか？

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

人材派遣業は悪くないが新規性は感じにくい。
ただ上場まで成長したところとM＆Aに積極的なところが業界で強くなるかも的な魅力はある。

私的にはあまり好きになれない産業ではある（個人的意見です）。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

初値に関しては上場日が重なる中、どの程度注目度があるかが焦点。
ただし企業の実力的には、1.5倍価格を目安にできると感じ、

もし初値が悪かったら売らないといった割り切りで公募参加か？
主幹事、SMBC日興証券で公募獲得しやすいところは評価したい。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です