イーグランドのIPO新規上場情報

関東圏中心の中古再生不動産業。
時代の流れを反映している気もするが、売上、利益は不安定さも。
規模も小さく取り立てて凄いという感じはしない。
また上場日が重なるのは難点。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

中古物件再生はテーマ性もあり注目度は高い。
また首都圏の不動産も活況を見せており、一番いい状況での上場と感じる。

他の上場と重なってしまったが注目度的には大丈夫だろう。
むしろ集まらずに安く付いたらお買い得か？

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2014年3月度の単独予想EPSは343.37円。
想定価格3,030円から計算される予想PERは約8.82倍。

環境に左右され不安定なものの時流に乗った業績の伸びでこの予想PERは割安。
高PERの上場が続く中、お買い得感も出る。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約12.2億円（想定価格ベースOA分含む）の小型～中型IPO、
上場市場はジャスダックスタンダード。主幹事はみずほ証券。

不動産業としてボリューム感は感じない。
値ガサなため枚数が少なく、ややプレミア感もあり。

ベンチャーキャピタルの推定保有数は25.5万株。
V.C.にはロックアップは掛かっていない。割合的には大きいがボリューム的にはそれ程でも。
ロックアップ関係なく、どこかでV.C.の売りには注意したい。
ロックアップは90日間。1.5倍または発行価格の1.5倍以上で売却可能。

ストック・オプションの未行使残高は7.8万株。
行使価格は900円だが、ボリューム少なく影響は軽微と考える。

どちらかと言うと公募総数が少ないイメージで、需給面からも状況は良い。

 ４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

中古物件再生事業は、今後の日本の住宅事情を見ても魅力は高い。
また不動産の状況も現在は良く、上昇するには好条件が揃っている。

上場後数年は人気のままいきそうだ。
またオリンピック関連としても注目を集めるかもしれない。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

結構穴がなく良い銘柄と評価する。
景気に左右される不動産業、ジャスダックスタンダード上場などはあるが、
個人的には向こう数年は期待できる銘柄ではないかと見る。

初値もやや枚数にプレミア感があり2倍程度までの可能性もある。
上場日が重なるので分散されて、やや初値も安めについて欲しい。

個人的には緩やかに上昇気流にのる優良IPOになって欲しい。

全体考察
総合得点は9点で、私のBBスタンスはA評価です