足利ホールディングスのIPO新規上場情報

噂の再上場案件。しかし予想よりも吸収金額は控えめ。
割安性をどれほど出してくるか？
話題性はあるので、価格設定の見極めは重要そう。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

いろいろな意味で注目度は高いIPO。
プラスの面でもマイナスの面でも注目度は高い。

またIPO集中日的な12月19日上場となりどうなるのか難しい。
明らかに煽りを受けるのは他の銘柄だが、この銘柄も公募割れだけは避けたい形か？

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2014年3月度の連結予想EPSは53.84円。
想定価格420円から計算される予想PERは約7.8倍。

まぁ、一応それなりのディスカウント設定では来ているが、
銀行業に魅力がない分、こっからの買いに回る影が見えない。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約266億円（想定価格ベースOA分含む）の大型IPO、
上場市場は未定だが1部決定だろう。主幹事は野村證券。

上場観測の時よりは、吸収規模は少ない。控えめにしたのであろう。
ただし、資金回収したい既存株主は多いので注意。

ベンチャーキャピタルの推定保有数は194,915千株。
上位陣の大半はロックアップ対象。
ロックアップは90日間。1.5倍または発行価格の1.5倍以上で売却可能。
1.5倍価格までは行かないと思うが、まぁ確実に売ってくるだろう。
逆にそれまでは400円ぐらいをウロウロしそうな感じだ。

ストック・オプションの未行使残高は約5320千株。
行使価格は550円となっていて、こちらは気にすることはない。
これをみて、あまり550円を期待することもしない方がいいだろう。

規模などからは支えもあるが益々、公募付近での初の公算が大きい

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

正直銀行業の再上場案件に魅力はない。
特にお付き合いの必要性を感じない人は無視していいだろう。

IPOジャンキーにはならないようにしたい。

一応、付け加えると北関東とかで足銀に馴染みのある方には多少の魅力も。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

銀行の上場企業は多くあるので、気になるのは配当性向と割安性だと思うが、
（足銀に関しては何か新規的な特徴をあまり感じないので）
それらに関してもやや魅力に欠ける部分が残念。

主幹事の支えは、ここ最近のIPOの好調さから十分に支えられる力があるという考えもできる。
まぁ、そういう思惑程度でブックビルするものでもないと思うが・・・

結論からすると公募で手に入れても利益は少ないと思うので、
微妙銘柄として無視してもいいかなといった感じ。

全体考察
総合得点は5点で、私のBBスタンスはC評価です