アズマハウスのIPO新規上場情報

昨年度売上利益急上昇、和歌山県に本店を置く地場不動産業。
いよいよ微妙な銘柄の登場か？今のIPOの年末試金石？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

地方の不動産業ということで注目度は低め。
しかしながら不動産業という業種は現状では状況はいいだろう。

首都圏じゃないという点は気がかり・・・

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2014年3月度の単独予想EPSは274.9円。
想定価格1,500円から計算される予想PERは約5.45倍。

予想PER通りに業績が伸びるとすればやや割安な印象。
ただし今のIPOの状況は割安さよりは注目度が決め手になっている。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約19.4億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO、
上場市場はジャスダックスタンダード。主幹事は野村證券。

やや重量感も感じる。初値的には緩やかなプラスであればOKラインか？

V.C.からの出資は見当たらず既存株主は「東」が上位を占めている。
さすがアズマハウス・・・、その4名に対してロックアップあり。
ロックアップは90日間。1.5倍または発行価格の1.5倍以上で売却可能。

ストック・オプションの未行使残高は180千株。
行使価格は600円だが、行使期間は2015年からと1年以上も先になっている。

売り方のリスクも感じにくく、やや重量感はあるが需給面では当面大丈夫そう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

正直なところ言うと和歌山県民にしか、わからないような魅力と感じる。
特段目新しい魅力はないが、業績は好調。
関空に近いこともあり、先々この辺りの発展はあるのだろうか？

個人的には新鮮味を感じる部分がなくマイナス。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

普通に見てディスカウントされた価格と見る。
資金使途はホームページ上にも載っているマンション建設資金となっているので、
ホームページを見て投資価値を感じるならBBするといいのではないだろうか？（笑）

正直、野村證券主幹事でこういった銘柄でも当たりにくいだろう。
長期的な視野で見ると配当性向や、株主優待？など株主向けへの対策が求められる。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です