ブイキューブのIPO新規上場情報

Web会議システムのV-cube
やや規模大きめもマザーズ・ネット系（技術系）
売上はまあ順調に伸びている。利益も黒字化してこれからどれだけ伸びるか？
海外展開などそこそこ期待できそう。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

ウェブ会議システムのV-cube、使ったことあるという人もいるかもしれない。
実は私は結構見る気がするなぁという感触あり。

世界的にはスカイプなどIP電話系が似たようなサービスで有名だが、
企業向けシステムとしての地位を築けるか注目が集まる。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2013年12月度の連結予想EPSは67.43円。
想定価格2,700円から計算される予想PERは約40.0倍。

高PERだが、現在の伸びを織り込んだ形で
好調のIPOの波が続けば大丈夫か？

まぁ安くはなく強気設定といえる。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約36.3億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO、
上場市場は東証マザーズ。主幹事は野村證券。

マザーズ上場にしては規模が大きく、ここは気になるところ。
この点と価格設定合わせて、初値暴騰は考えづらくなる。

ベンチャーキャピタルの推定保有数は約139万株。
ただしロックアップの掛かりは良く、V.C.の上場直後の売りはあまり気にしなくてよいか？
ロックアップは90日間、または発行価格の1.5倍以上で売却可能。

ストック・オプションの未行使残高は45万株程度。
数がそこそこあり全数が上場後に行使可能。価格帯は500～1600円。
900円程度の価格帯が多いと考えたい。またこの売り圧力は考慮した い。

吸収規模が大きくマザーズとはいえマネーゲームにはなりにくそうな銘柄。

 ４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

マザーズネット系ということに人気化事業。
スカイプやLINEなど個人向けサービスは大手的なものが多くある中、
企業向け会議システムとしては、独占的に業績を伸ばしていて好調。

しばらくはこの流れが続き、上場することで知名度メリット、また海外進出メリットも高そう。
魅力も満載だが、リスクとしては大手サービスが同様のものに参入した時の競合リスクか？

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

発行枚数が多く当たりやすそうな銘柄で、業績もいいのは嬉しい。
もちろん攻めて行きたい銘柄だが、吸収規模や売り側圧力を含めて過度な期待は控えたい銘柄。

ただこういう銘柄こそ公募株で是非とも欲しいと感じる。

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です