サンワカンパニーのIPO新規上場情報

野村主幹事のマザーズ・小型・ネット（販売）系。
初値はまず間違いなさそう。

取得困難の中、取れたらかなりラッキー銘柄。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

9月上場の第一弾となるこの銘柄、8月の閑散期明けのIPO試金石となりそう。
注目度的にはマザーズ・小型・ネット系と言いたいところだが、
小売りの業態がネット関連ということで見新しさという点ではやや欠ける。

それでも他に被るIPOもあまりないので、やや高めの注目度となりそう。

 ２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2013年9月度の連結予想EPSは84.51円。
想定価格830円から計算されるPERは約9.82倍。
ちなみに仮条件を上げてきたので上限で計算するとPER11.2倍程度。

大化け期待している向きもある模様だが、現時点で価格設定は適正といったところ 。
人気面ではそこそこある模様なので、そのあたりのプレミアムは上場後、
株価に反映されるかもしれない。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約3.63億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO、
上場市場は東証マザーズ上場予定。主幹事は野村證券。

小型マザーズで需給面は、まず問題無し。

大株主のトップがV.C.になっていてウェイトは高め。
ただロックアップ対象で解除は90日間または1.5倍以上となっている。
（既存株主の構成をみていると多少は上場時に売出で放出して欲しいなというぐらい
　もっと高値で売ろうという魂胆が見えるのは私だけ？）

ストック・オプションの残数も多く約70万株。
このうち37万株程度は上場後すぐに行使可能、行使価格は25円～500円。

需給面的には公募株が少ないので、需要が勝るだろうが、
売り側の有利な面もかなり見られるといった感触。

上場初値に関しては、問題無いと見る。

 ４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

DIYのネット販売は人気の高まりを見せている模様。
その中で成功して上場まできた企業なので人気にはなりそう。

ホームページを見ていてもクレーム事例の紹介など、
ネット販売の難しさのツボを付いていてなるほどと感じるところがある。

ドラッグストアーがネット販売の攻勢に苦慮しているように、
ホームセンター界でもネット販売攻勢になるかが焦点？

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

全体的評価としては初値には安心感があり、ネット販売の大化けの可能性もある。

ただ問題点は公募株の少なさと野村主幹事で
公募株当選は極めて困難な銘柄、そのあたりで多少公募取得の妙味に欠ける。

また当選後も値がさ株ではないので、大きな利益を期待とは言えないだろう。
ただ需給面で需要過多になりそうなので目指せ2倍あたりはあるかも知れない。

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です