森六ホールディングス(4249)のIPO新規上場情報

ロックアップその他掲載できない分あり（㈱アサヒペン テクノポリマー㈱及び阿波銀リース㈱、その他50名程度。企業は1.5倍解除でその他は90日）、その為ロックアップカバー率は掲載よりも高い。

100期目を超えるオールド企業、さらに創業は江戸時代まで遡る。化学セクター、ここに来ての上場はオートメーション化による効率化を目指すもの。

製品は他分野に生かされている印象。既存株主構成も固い。

ただ初値が騰がる期待は乏しく、公募付近が妥当なところか？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

100期を超える老舗企業。IPO評価としては年寄りより若手の方が人気。
しかし、ここは江戸時代創業という規格外の古さで逆に注目を集めるか？

残念ながら上場ラッシュでは埋もれることは確か。なお、東証1部上場予定。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2018年3月度の単体予想EPSは329.59円。
想定価格2,610円から計算される予想PERは約7.92倍。

想定価格の時点では割安感あり、若干仮条件を上げてきた。
売上げはほぼ安定的に横ばいから緩やかに上昇傾向。利益は横ばい傾向。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約102億円（想定価格ベースOA分含む）の大型IPO、
上場市場は時価総額的に東証1部上場予定。主幹事は野村證券。

売出比率63.9%と若干高め、売出元は銀行などが多い。
ただ、既存株主は関係企業などでまだまだガチガチの模様。

ベンチャーキャピタルの保有やストック・オプションの未行使残はなし。
非常に固い構成の既存株主となっている。

需給面的にみると初値が飛ぶような銘柄ではないが、公開価格では割安感あり。
超安定的なので、地合いの良さが続けば初値も微プラススタートで始まる可能性あり。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

これから人気化するかと言われれば、老舗過ぎてそれはない。
上場の資金使途は工場のオートメーション化ということで資金の使いみちには納得。

もうすぐ400年の歴史というのはある意味価値のあるものだろう。
森六神拳の伝承は今後も続いていくのか？

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

初値だけの視点で見ると、やはり評価はしづらいが内容は悪くなくみえる。
このところのIPOの良さや、地合いの良さを見るとこういった銘柄でも早くから注目を集めて初値プラスの可能性も。

全数売出の大型でも、可能性が初値が大丈夫ならこちらはもっと安心だろう。
一気の成長は期待できないかもしれないが、工場のオートメーション化などは大企業が今後のことを考えたら必要な投資。

上場後の緩やかな上昇気流には期待したい。
BBスタンスはC評価継続ながら最初の４→５へやや評価を上げています。

全体考察
総合得点は5点で、私のBBスタンスはC評価です