プレミアグループ(7199)のIPO新規上場情報

東証2部上場、ベンチャーキャピタルの売り抜け案件。
クレジット系の金融業で業績は堅調も、加味された想定価格。
過密スケジュールでは初値は期待できず。

じっくり持てばそれなりに伸びる可能性の印象、ただし公募からでなくても。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

12月の上場ラッシュ後半、東証2部上場銘柄で注目度は低い。
ただし、上場ラッシュの中では単独上場となった。

IPO過熱感が継続して、何でもこい相場が続いているなら程度。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2018年3月度の連結予想EPSは213.03円。
想定価格2,260円から計算される予想PERは約10.61倍。

その他金融業の比較で見れば、妥当な価格設定。
ただ、妥当なだけでディスカウント感はあまりない。なお、仮条件はやや上振れ。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約125億円（想定価格ベースOA分含む）の大型IPO、
上場市場は東証2部。主幹事は野村證券。

ベンチャーキャピタルによる出口案件。売出株式比率98.8％。
オファリングレシオも異常に高く91.8％となり、プレミア感を感じない。

ストック・オプションの未行使残は500円で85万株規模、2018年4月から行使期間と先にはなるが、潜在的な売り圧力と考える。

まずは東証2部の大型案件ということで、需給面で厳しい中、
さらに売り出し案件という部分で敢えて買いたいと感じる投資家層がみえない。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

現状では成長度は高い。しかし、その程度であまり他社との特異点を感じる部分がなく魅力に欠ける。
業種などにあまり魅力を感じない（既に似たような企業が上場している）ので、
十分に成長が続くことを確認してから、安ければ割安感で購入していい株に思える。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

初値視点で見ると、やはり悪い条件が揃いすぎている印象。
東証2部上場で、VCの売り出し案件となれば、過去のIPO初値結果を見れば厳しいのは明らか。

さらに、何かIPOらしい特徴のある技術があるわけではなく成長性などに期待するのも厳しい。
割安感もほぼないことからパスが賢明な銘柄か？

全体考察
総合得点は3点で、私のBBスタンスはD評価です