オークネット(3964)のIPO新規上場情報

2016年に上場中止となったオークネットの仕切り直し。
世界初の中古車オークション開始。再上場案件（2008年10月MBOにより上場廃止）。

大きく規模を下げてきて東証1部上場ぎりぎりで出てくれば、買い得感があるか？ただ、この3月詰め込み上場で初値奮わずは考えられる。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

2008年非上場化から再上場、2016年に上場予定だったが中止。
再度、吸収規模などを下げて上場となる。

いろいろ頓挫している感で、変な注目度もあるかもしれない。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2017年12月度の連結予想EPSは89.68円。
想定価格1,070円から計算される予想PERは約11.93倍。

直近の連結指標では好調なようにも見え、この価格設定なら割安感は感じる。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約59.3億円（想定価格ベースOA分含む）の大型IPO、
上場市場は未定だが時価総額250億以上で1部上場。一応クリア見込み。主幹事は野村證券。

公募売出比は半分づつ。オファリングレシオも20％台で売出再上場案件にしては良好。
ベンチャーキャピタルからの出資はなく、ロックアップも90日と縛りがきつい。
ストック・オプションの未行使残は7月以降の行使可能期間となり、上場時には影響なさそう。

上場日から3ヶ月程度はこれといって売り玉はない。

規模が大きいため初値は厳しいかもしれないが、想像よりも悪くない。
また、ギリギリで東証一部上場になりそうで、小さな規模感で1部に入るのは上場時にはメリットか？

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

車オークションの先駆者、ネット利用で車以外のオークションにも技術を広げる。
すでにやや安定気味の売上推移で期待感には乏しいが、上場時の価格は割安感あり。

2016年の上場中止から、吸収規模を大きく下げてきたのは魅力。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

3月のIPOラッシュ時期に規模が大きいのは厳しいが、
上場再挑戦に向けてはなんとか3月までに決着を付けたかったようなイメージ。

上場日当日はこの銘柄とインフラファンドの上場。
ある程度、注目はされやすい状況になっていそうで下手な結果にはならない予想。

ただし、再上場案件は基本的に初値高騰は期待できない。
2016年と比べてお得感はあるし、下値不安も少なさそうでBBスタンス自体はC~B程度のイメージ。

全体考察
総合得点は5点で、私のBBスタンスはC評価です