日宣(6543)のIPO新規上場情報

カタログなんとかのニッセンではなく、日本宣伝を略して日宣。ということで広告宣伝業。
社名の通りややオールド企業だが、業態的に時代にあった変化はあり。
業績は緩やかな売上増。悪くはない印象。
ジャスダック上場でも小型感や業種からそれなりの結果を残しそう。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

セクターはサービス業で広告宣伝業であるが、ややオールド感ありで注目度としてはどうか？
目新しい技術などは感じないが、しっかりとした基盤と変化してきた実績はありそう。

2月IPOとしては単独上場でスケジュール的にも注目度はアップ。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2017年2月度の連結予想EPSは141.52円。
想定価格1,540円から計算される予想PERは約10.88倍。

業績は直近で緩やかながら堅調な伸びを見せており割安感あり。
買いやすい価格設定になっている印象。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約4.42億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO、
上場市場はジャスダックスタンダード。主幹事は大和証券。

公募売出比は4:1で公募が多く、オファリングレシオも低い。

ベンチャーキャピタルからの出資は一部あり、ロックアップの掛かりは良いが1.5倍解除は多少目安になる。
ストック・オプションの未行使残は400～800円と安めの設定であるが、
べらぼうな状況ではなくこのあたりは仕方のない売り玉として見ておくべきか？

割安感があって4億程度の吸収規模なら需給面では十分買い旺盛で始まりそうだ。
1.5倍超えでも指標的にはまだ行けそうで、そこから売り買い交錯の展開か？

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

オールド企業なため、人気化は今更感がある。
しかしその分、しっかりとしたIPOプレミアムの付いた公開価格や配当なども出てくる。

堅調な投資先としては評価できそう。業種としても、まだまだイノベーションが起きやすい業種。
現状、堅調な業績推移は評価していいと思う。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

マザーズ上場の期待感で買うIPOではないが、悪い部分はあまりないIPO。
初値は思ったほど伸びない可能性もあるが、買いやすいIPOとも考えられ公募では欲しいところ。

映像やフリーペーパーでのプロモーションが多そうだが、
例えばフリーペーパーなどは旬が過ぎた感もあるが業績が堅調なのは好感。

気になるのは今となってのIPOの意図が少し曖昧な点で、
こういった部分が市場でどう評価されるかか？魅力にはちょっと欠けるというべき。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です