グレイステクノロジー(6541)のIPO新規上場情報

技術翻訳、マニュアル作成事業。
既存株主にSBI系のVCが並ぶ、主幹事SBI証券でもおかしくないのに東海東京証券主幹事。
想定価格3,010円とやや値ガサ感。枚数は少ない。

利益は伸びているが売上は横ばい状態。
連日IPOラッシュの中でどう見られるか？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

マニュアル作成業務は小型でIPOでも初値高騰が見られるが、
今回はクラウド化でさらに一歩違ったサービスが見られる。

上場ラッシュの中では、やや注目度は下がると考えられるが、
じっくり事業を見る人には好まれるかもしれない。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2017年3月度の単体予想EPSは207.98円。
想定価格3,010円から計算される予想PERは約14.47倍。

業績が急上昇しているわけではないので、やや見込まれた価格設定とは感じる。
クラウドというネット技術の期待感加味で価格設定されている模様。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約8.43億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO、
上場市場は東証マザーズ。主幹事は東海東京証券。

売出株式比率36.9%でやや公募が多め。オファリングレシオも適正水準。

ベンチャーキャピタルからの出資はSBIと名のつくものが多数。
これで主幹事がSBI証券じゃないのが謎なところだが、1.5倍を超えたら容赦なく売ってくる可能性も。
ストック・オプションに関してはベンチャーキャピタルに比べると大したことはないと感じる。

ベンチャーキャピタルからの売りには要注意の銘柄か？

上場初値に関しては規模感などを見てもやや買い優勢ではあると感じる。
ただ、1.5倍以上は手出ししづらい。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

中身がわからないが人気化で見ればクラウドというテーマ性か？
マニュアルをクラウド管理することでコスト削減となり、それが多くの企業で根付けば魅力を感じる。

現状でも順調に業績を伸ばしているので、期待感は高い。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

事業や業績など良好なIPOjと感じるが、それを見込んだやや高めの価格設定や。
ベンチャーキャピタルのSBI系の豊富さで相殺している感じ。

1.5倍価格までは比較的攻めやすいので上場ラッシュとは言え欲しい銘柄。

個人的にはネットの技術を利用して、コスト削減を図るという企業は魅力が高いと感じる。
初値は一先ず1.5倍を目途に過熱感が出て超えるか？警戒感が出て落ち着くか？
蓋を開けてみないと分からないが、とりあえず公募割れするような銘柄ではないという雰囲気。

買い疲れも出る日程ということも考慮して控えめにB評価としておく。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です