ＭＳ－Ｊａｐａｎ(6539)のIPO新規上場情報

吸収金額30億とやや大きめ。ネットメディア企業。
主幹事野村。業績は緩やかながら連続増収増益。

規模の大きさから初値高騰は望みにくいが、微プラスぐらいは確保しそうな銘柄。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

士業系のインターネット求人・転職支援サイトやポータルサイトの運営。
すでに多くの上場企業などがでてきており、新規性の面では注目度に欠ける。

東証マザーズ上場だが、設立も古め、業績も緩やかな伸び基調でジャスダックスタンダード銘柄の印象に近い。
12月ラッシュ前の単独上場は好都合。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2017年3月度の単体予想EPSは131.48円。
想定価格1,960円から計算される予想PERは約14.91倍。

堅調な業績推移と、業種から見れば割安感はある印象。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約35.8億円（想定価格ベースOA分含む）のやや規模の大きいIPO、
上場市場は東証マザーズ。主幹事は野村證券。

公募売出比は半々で、売り出しは全て社長から、ベンチャーキャピタル等の出資はない。
株主構成はシンプルで良いのだが、吸収金額といいやや売り出したい感がでている。

ストック・オプションの未行使残も行使期間までは長く、価格、数量ともに気にするほどではない。

30億を超える規模が気がかり。悪くないが需給面で初値苦戦しそうな名柄。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

転職支援やポータルサイト運営はそろそろ飽きられ始めていないか不安。
ホームページを見ればM&A支援サービスまであり、企業自体が士業系で色々変遷している模様。

事業を変化させながら安定的な成長が見える点では、長期的視野では魅力はあるかもしれない。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

マザーズらしくない、マザーズ上場銘柄。
30億を超える規模をこなす買いが入る魅力があるかが焦点。

仮条件を少し上げてきてもいけるだろうと主幹事はふんでいるようだが、
このあたりは過度の期待はしたくないところ。
上限決定で、上限付近での初値決定になりそうな予感。

売り出した後は、ベンチャーキャピタルなども見当たらないので、
業績の堅調ささえ確認できれば、長期的視野でゆったりと上昇するかもしれない。
一先ず初値は微プラスでOKという見方を示す。

全体考察
総合得点は5点で、私のBBスタンスはC評価です