シンシア(7782)のIPO新規上場情報

聞いたことあるけど有名ではないコンタクトレンズメーカー。
製造とあるが、どちらかというと小売のイメージ。メニコンとは違うと思うが、その分規模も小さい。

業績はマザーズらしくないがとりあえず伸びている。なんとなくジャスダックスタンダードっぽい銘柄だが、マザーズ上場になったのは好感。

ただ、どこに特徴があるのかは掴みにくい。

SBI証券主幹事でどうでるか？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

知名度の低いコンタクトレンズメーカーの上場で注目度は低い。
また、ホームページなどを見ても特徴的な技術などが感じられず微妙感あり。

12月のごたごた上場では埋もれやすい銘柄と見る。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2016年12月度の連結予想EPSは100.94円。
想定価格2,100円から計算される予想PERは約20.8倍。

これといって割安感は感じにくい価格設定だが、比較的新しい企業で
マザーズ上場、業績は伸び盛りを考えるともっと評価できることは出来る。
ただ、「ここがトップでした。」なんてことにならないか？何が業績好調の要因かは知っておきたい。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約10.5億円（想定価格ベースOA分含む）の小～中型IPO、
上場市場は東証マザーズ。主幹事はSBI証券。

公募売出比はやや売り出しが多い程度。枚数もそこそこ。
既存株主へのロックアップは甘く、ベンチャーキャピタルには何もかかっていない。
ただ、ベンチャーキャピタルの玉数がそれほど多いわけではない。

ストック・オプションの未行使残で約18万株、500円で行使可能なものがある方が影響が大きそう。

やや不信感のあるロックアップやストック・オプションだと感じるところもあり、
積極的な買いがしづらい環境にあると感じる。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

コンタクトレンズは高い技術力や信頼感が必要そうなイメージだが、
シンシアはまだ若い企業、このあたりどうやって業績を伸ばしているのかが気になる。

そちらかというとカラーコンタクトレンズやワンデー系の使い捨てに強みがありそう。
JINSが眼鏡市場にメガネを掛けない人まで引き込んだみたいな形で伸びているのか？
コンタクト版JINSになれるかが焦点と見ていい？

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

評価に非常に困る名柄。
普通のコンタクトレンズメーカーとしてみてしまうと微妙でパスしたい銘柄。
ニチコンが民事再生法など通常のコンタクトレンズは厳しい経営環境。

ただ、新しい市場開拓をして業績を伸ばしているようで、
コンタクトレンズの新ブランドとしての位置づけが出てくれば面白い。

といってもIPOの上場初値高騰狙いとしては、売り側対策などで悪い内容も多く、
ここは控えめな参加が吉と考える。

全体考察
総合得点は5点で、私のBBスタンスはC評価です