キャリアインデックス(6538)のIPO新規上場情報

SBI証券主幹事、想定価格で6,000円オーバー。1枚あたり50万以下が望ましいでは？吸収金額30億規模。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

インターネット求人サイトの運営、キャリアインデックスは企業情報などでも
結構検索でヒットするので、利用している人は多いと感じる。

それなりに人気の業種だが、最近では新鮮味にかけてきて競争も激化している印象。

スケジュール面では12月IPOでは単独上場となりやや目立つ。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2017年3月度の単体予想EPSは172.60円。
想定価格6,130円から計算される予想PERは約35.52倍。

ウェブサービス系とは言え、業績が停滞気味の中、強気の価格設定と感じられる。
そんな中、仮条件を下げてきたがもともとの想定価格をしっかり抑えることができなかったのか？
主幹事証券の手腕が問われる。1単位50万を超える値ガサは本来なら期待値が高いことでプラスだが、今回はそういった雰囲気を感じられない。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約30.4億円（想定価格ベースOA分含む）のやや規模の大きいIPO、
上場市場は東証マザーズ。主幹事はSBI証券。

公募売出比は売り出し比率70％と売り出しが多め。値ガサのため枚数はそれほど多くなく4000枚強。
吸収金額大きくても、当選がそこまで容易にはならない。

既存株主の構成はシンプルでベンチャーキャピタルからの出資は見当たらない。
ロックアップの掛かりも強く180日となっている。
ストック・オプションも差し当たって行使期間になるものはない。株数も少なめ。

売り圧力対策はしっかりとされている模様だが、逆に対策しないと売り抜けしそうな雰囲気なのか？
という余計な勘ぐりが出てくる。とりあえず上場日に関しては大丈夫。
中長期の視野で買いが入らないことになれば買い需要も少ないかもしれないという問題点。

値ガサで、どうマネーゲーム筋が転ぶかが初値に影響しそうな印象。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

会社情報・求人系のインターネットメディアは需要も高いが、ややサービスが飽和してきていて
競争状態になっている。特徴といえばファッション・アパレル系特化がある点。

直近で業績が軟調、特に売上が落ちているのはあまり良くない印象。
もう少し新しい仕組みが分かりやすく出ていれば人気化しそうだが、今のところはそれは感じない。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

値ガサから来るハイリスク・ハイリターン名柄で、上下両方にブレやすい。
また主幹事SBI証券が仮条件引き下げを行っており、さらに攻め方に難易度が出ている状態。

IPO公募取得初値売りを狙う層は、比較的ローリスクを好むと思うので、
その点では敢えて全力で攻めることはしなくて良い銘柄。

セカンダリーなどもしていてIPOのハイリスク・ハイリターン傾向をよく知っている人は
ハイリスク承知で参加も可。

SBI証券で値ガサのために勝負かけたら公募ゲットできそうだが、
結構な損失も覚悟で攻めていきたい。3,000円ぐらいの幅で上下ブレを意識したいところだ。

全体考察
総合得点は5点で、私のBBスタンスはC評価です