バロックジャパンリミテッド(3548)のIPO新規上場情報

MOUSSYなどのブランドを手懸ける女性服飾系。
300億規模、大和主幹事。

男性目線だと人気などに分からない部分が多い。社長はメディアなどにもよく出ている印象。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

SPA(speciality store retailer of private label apparel /製造小売業)として全国に店舗を展開。
ショップブランド名を見れば、多少街なかで見かけるという人も多いので注目度はそこそこ。

ただ、服飾小売系は特に調子がいいように思えないので投資先としては危険的注目度が高い。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2017年1月度の連結予想EPSは136.75円。
想定価格2,240円から計算される予想PERは約16.38倍。

特に割安性を感じない価格設定。
売上頭打ちで利益も不安定となれば、特段の割安性がなければ買いにくいか？

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約308億円（想定価格ベースOA分含む）の大型IPO、
上場市場は東証1部or2部。主幹事は大和証券。

売出が公募の2倍程度で、はやや放出度合いも高い。

既存株主の上位が社長の上に3社ほど売りたい層がいる構成。
ただし、ベンチャーキャピタル含め180日（価格解除要件なし）と厳しめのロックアップが掛かっている。
ストック・オプションの未行使残はロックアップ条項で行使できない。価格帯は250円～1,150円。

売り側の配慮はなされているようだが、そもそも公開価格が高く放出割合も高くなっている。
初値もそうだが、BB段階での需要も少し足らなく苦戦するのではないか？

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

女性向け服飾ブランドとして、株主優待など株主還元では嬉しいものが出てくる可能性もある。
ただ、業界全体的に魅力よりも投資先としては危険性を感じやすい。

上場後の動きも何か大きく進展しそうな感じがないのは厳しい。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

女性向けにはそれなりの知名度がありそうだが、投資家受けはしない銘柄。
あえて、公開価格付近で買う理由が見当たらない。

主幹事の力で上場日は公募同値に持ってくるか程度の感触。

ブランドが好きな方がいれば、十分価格が下がってからの買いがおすすめ。

全体考察
総合得点は2点で、私のBBスタンスはD評価です