デジタルアイデンティティ(6533)のIPO新規上場情報

マザーズ小型ネット系。Webサービス業で設立間もないが、いろいろ変化していていわゆるWebの何でも屋。アプリ開発もあり。

どうも上場売り抜けも至上命題になっている気もするが、ひとまず売上・利益ともに急成長で上場まで行ったことは評価したい。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

ウェブ広告系の何でも屋。一昔前の上場人気企業だが、現在では目新しさには少し欠けるように。
ただ、9月上場銘柄の中では初値では高評化出来る銘柄だろう。

3社同時上場というのは注目度の点では少しだけ懸念点として挙げておきたい。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2016年12月度の連結予想EPSは84.61円。
想定価格1,540円から計算される予想PERは約18.2倍。

ウェブ広告系では妥当な予想PERか？
現状の業績の伸びをみれば、ひとまずはこの辺りまで評価できそう。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約6.38億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO、
上場市場は東証マザーズ市場で主幹事はみずほ証券。

公募売出比は売出のほうが2倍弱程度多い。

ベンチャーキャピタルからの出資はあるが、ややきつ目のロックアップ（180日 or 1.5倍）となっており配慮がされている。
気になるのはストック・オプションの行使価格か？65円、74円と異常に安い価格なので確実に行使される売り圧力になりそう。
その殆どが2016年の10月から行使期間に入る。

一つ目の目安が1.5倍のロックアップ解除価格になりそうだが、
上場日の需給関係で、どこまで越えていくか？
マネーゲームの可能性もある銘柄だが、先に挙げたように長期保有は納得が行きにくい銘柄なので注意。

上場日の需給面で見れば、まず買いが勝ちそう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

少し上場企業も増えている印象だが、業績の良さは見どころで今後も続くかが焦点。
ホームページで様々な分野に取り組んでいるのも見れ、また企業としての変遷も早い。

一旦、上場までこじつけるのを頑張った印象もあるが、この後も同じように頑張れるかが焦点。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

3社同時上場の一角となるが、初値的には問題ない銘柄。

欠点を見るときつ目のロックアップやストック・オプションの行使価格から
これから買う株主に配慮しないといけない雰囲気が見えていて長期的な不安あり。

言ってみればマザーズ小型ネット系の三拍子揃った銘柄なので、
BBスタンス時には有無をいわさず参加で良いのだろう。

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です