ベイカレント・コンサルティング(6532)のIPO新規上場情報

野村證券が手掛ける大型ファンド出口案件。
既存株主がケイマン諸島のファンドときな臭い。
ITコンサル系で従業員多い（平均年齢低い）も平均給与高い。具体的な強みがよく分からない。旧ピーシーワークス。

枚数が多い大型案件なだけに要検討してBBスタンスに挑みたいか？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

東証マザーズとは思えないほどの吸収規模感。
コンサル系サービス業ということで、一昔前のシンクタンクなんかに似た臭いか？

9月のTOPを飾るIPOだが、注意銘柄となりそう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2017年2月度の単独予想EPSは162.32円。
想定価格2,360円から計算される予想PERは約14.54倍。

予想PERとしては妥当。業績の伸びが非常によくこのまま行けば割安だが、
果たして業績予想を丸呑みして良いのかが判断に迷う点。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約318億円（想定価格ベースOA分含む）の大型IPO、
上場市場は東証マザーズ市場で主幹事は野村證券。
マザーズでコンサルファームでこの規模は少し突飛な異常性も感じる。

殆どが売り出し（海外ファンドによるもの）のイグジット案件。

既存株主にはベンチャーキャピタル含め100％のロックアップが掛かる。
ファンドがなんとか諸島という胡散臭さはついてまわる。
ストック・オプションに関しては行使制限もあり、ファンド勢のロックアップ解除売りに比べれば可愛い程度か？

既存株主の売りに関しては配慮がなされているが、それ以前に売り出し数が多すぎる。
300億を超える吸収規模で果たして買いが入るか非常に疑問。

主幹事の実力で買い支え必至銘柄か？ただ、業績が正直に伸びれば別に買ってもいいので難しくさせる。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

業種的にはコンサル系で、経費が少なく高利益率。
従業員の平均給与も異常に高く、企業としてはビジネスプロ集団を目指しているイメージ。

上場自体はイグジットで胡散臭いが、業種的には投資の魅力はあるタイプとなる。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

公募組、初値売りを目指すIPOとしてはかなり危険度を伴うIPO。
特にファンドの売り出し案件で300億を超えるとなれば、誰が買うのか疑問点が多い。

わざわざ公募で参加しなくても、初値が付いた後にじっくり買っても良い銘柄。
総合するとパスして良い感触。幹事団が4社しかないのも胡散臭い。

主幹事野村證券なので、上場初値の見栄えは整えてくるかもしれない。

全体考察
総合得点は3点で、私のBBスタンスはD評価です