LINE・ライン(3938)のIPO新規上場情報

グローバルオファリング、日米同時上場。
国内募集株式数13,000,000株及び海外募集株式数22,000,000株を目処
吸収金額1000億強、時価総額6000億弱程度に。
日本だと野村主幹事、三菱モルガン・スタンレー証券副幹事か？カブドットコム証券も恐らく受付あり。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

2016年最大級の注目度を持つIPO。
期待と不安は交錯模様。お祭り的なものに参加するかしないかか？

上場時期は7月で、他のIPOとはずらしたことでLINE集中が可能となるのは後押しか？

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2016年12月度の業績予想が出ていませんので、割安設定は測りづらいです。
四半期まででみると、まだ今期赤字ですが、黒字化はされそうな気配となっています。

ここは割安感でなく、LINEに期待できるかどうかで判断したほうが良さそうです。
むしろしっかり割安性を出せないのでマイナスでしょうね。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約1127億円（想定価格ベースOA分含む）の大型IPO、
上場市場は東証市場未定（恐らく1部）で主幹事は野村證券。

全数公募というのは好感が持てます。

一方、規模で言えば上場時の時価総額1兆円を目指していたところ6000億程度です。
何度も上場時期を図っていて、ギリギリの状態で上場する気がします。

ベンチャーキャピタルからの出資は見当たりませんが、筆頭株主NAVER Corporationを含め、
上位株主には韓国人が占めます。ある意味彼らの財布にされる覚悟は必要です。
またストック・オプションが大量にあり、これも行使したくてうずうずしている気配です。

グローバルオファリングで半分以上、アメリカの市場に配分されます。
また先にアメリカで上場初値がつきますので、日本市場はそれに追随しそうです。
基本的にアメリカ市場のIPOは初値高騰はありませんので、ややプラスぐらいになれば御の字でしょう。
仮条件を上げてきており、海外市場でもしっかり需要確認は出来ているのかもしれません。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

特にアジア圏において、アカウント数などの拡大が見込めるか？
そしてメッセージアプリや既存コンテンツ（ゲームアプリなど）以外のサービスを普及できるか？
の2点が鍵を握りそうです。

個人的には日本においても、LINE　SIMなどプラットホームとして
色々なサービスが出てくれば、利用する人も多いのではないか？と思っています。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

直近の話題では強気の仮条件が、海外市場でも需要高と感じ取って良いのか？というところでしょうか？
LINEに関しては特殊で、先にアメリカ（前日上場）で値がつきます。
フェイスブック等の結果を参考にすると1割高ぐらいは見込めるなら、日本市場でも追随した初値になりそうです。

やはり上場ゴールという声もありますが、確かに上場が一旦のゴールではあります。
ただ、日本でこれだけ多くの方が利用しているサービスですので、
下手な初値になるとも感じづらいですし、業種的に成長余地もあります。

最後に、やはり注目IPOですので、お祭り参加的な参加姿勢は貫きたいと思います。

全体考察
総合得点は5点で、私のBBスタンスはC評価です