ホープ(6195)のIPO新規上場情報

マザーズ小型、本社福岡。
自治体の資源（ホームページなど）に広告枠を入れて財源確保サービス。業績の伸びは良い。

自治体に特化しているのは面白いか？自治体相手（公務員相手）だと、いろいろ大変なことも多そうだが

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

1ヶ月以上空いたIPOが再び始まる第一弾、必然的に注目度が集まる。
ただし、いきなりの同日上場で、共にそこそこの人気・注目IPOになる。

自治体の財源確保というテーマ性もあり、注目度は高そう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2016年6月度の単独予想EPSは76.14円。
想定価格1,400円から計算される予想PERは約18.39倍。

足元の業績の伸びはそれなりで、一応政策的な需要も見込まれ、
価格設定からは妥当かやや割安感を感じる。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約4.32億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO、
上場市場は東証マザーズ市場で主幹事はみずほ証券。

公募売出比は２：３程度で売り出し多め。枚数が少なくプラチナ感あり。

ベンチャーキャピタルの保有もあるが大きい物はロックアップあり。
1.5倍解除なのでやや目安とはなりそう。
ストック・オプションは650円価格で47,000株。気にするほど多量ではない。

6月第一弾のマグマが溜まった状態で、この需給では買い旺盛、売りカツカツになりそう。
ベンチャーキャピタルの玉が1.5倍以上で出てくるのか？

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

自治体向けというのは目の付け所が良いが、今のところスペース広告が主。
スペース広告自体は目新しさもなくなってきており、次の広告手法や運用が出せるかも見もの。

もちろんまだまだ民間企業の視点で、運用出来ていない自治体も多そうで
しばらくは成長が見込まれそうな業態と感じる。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

6月ラッシュIPOの第一弾としてはかなり評価が高くなるIPO。
同時上場でもう一方も、人気事業でソーシャル的に注目度が高い。
潰し合いをしても全然OKな初値が拝めそう。

問題は2.3倍ぐらいまで来た時、初日なのか？2日目なのか？で
大きく需給様相が変わりそうかなと感じる。
悪くない企業と感じるので、穏便スタートでその後も伸びる展開を望みたいことろ。
ただ結果は思惑と違ってオーバーシュート気味の初値になるのではないかとみている。

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です