LITALICO りたりこ(6187)のIPO新規上場情報

マザーズ上場の就労支援事業。
業績の伸びはかなり良い。

NPOなどが取り組みそうな事業内容だが、かなり業績が良い秘密を知りたいところ。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

働くことに障害のある方への就労支援サービスや、発達障害ポータルサイトなど、
福祉分野ではあるがやや異色な事業内容と感じ取られる。

社名からして先進感があり、注目度はそこそこ高くなるのではないかと感じる。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2016年3月度の単体予想EPSは35.6円。
想定価格930円から計算される予想PERは約26.12倍。

直近の成長力からやや見込まれた価格設定になっている。
また仮条件も上げてきており、割安感は感じにくい価格設定。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約16.4億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO、
上場市場は東証マザーズ市場で主幹事は野村證券。

公募売出比は１：４で売出のほうが多い。やや売り抜け感あり。

既存株主にベンチャーキャピタルは見当たらない。
ストックオプションに関しては行使期間に入るものがあり、価格が異様に低いのは気になる。
これをみてもやや価格設定に割高なものを感じてしまう。

需給面で見るとやや難解で中規模IPOとしては売り買い交錯か？
ただ、ロックアップの掛かりはそこそこ良いので心配しなくても良いかもしれない。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

見た目の魅力は感じるのだが、福祉関係で何故利益が出ているのかが分かりにくく、
ひょっとすると上場時点が最高潮なのかもしれないという危惧が残る。

どうもお金になる雰囲気がしないのに、上場時の経営指標がかなり良いので、
このまま行けばよいのだが？といったイメージで見ていきたい。
IPO銘柄の比較では社名やマザーズ上場などをみても人気化はしそう。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

気になるのはやはり割安感がない価格設定と、枚数の多さ（吸収金額の大きさ）あたり。
ただしスケジュール的に注目されそうで、ギリギリセーフといったところか？

悪い企業ではないと思うが、どうも上場の仕方が最高潮での上場に感じる。
何かこれがあるから業績が良いんだというものが見えてほしい感じ。

野村證券主幹事の銘柄だが、意外と公募株で手に入りやすいかもしれない。
超積極的とはいかないが、一先ずは申し込んでも良い銘柄ではないかという結論。

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です