ベルシステム２４ホールディングス(6183)のIPO新規上場情報

主幹事2社の大型IPO。
売り出し元は香港親会社と伊藤忠。
コールセンターが主だと思うが事業が総社的に分かりにくい、変遷があり設立が2014年度に上場の価値をチェックしたい。
松井証券が幹事団に入る、最近多い現象、本腰入れてるかもしれない。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

東証市場未定だが、恐らく規模的に1部上場となりそう。
再上場案件は基本的に、IPOでは不人気。

IPO全体の注目度が上がっている中で、どうなるか？

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2016年2月度の連結予想EPSは70.9円。
想定価格1,720円から計算される予想PERは約24.26倍。

再上場案件にしては残念ながら割安感は見込めない。
業績も減収傾向で、これ以上の評価をしろというのは厳しいか？

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約642億円（想定価格ベースOA分含む）の大型IPO、
上場市場は東証市場未定（恐らく1部）で主幹事はSMBC日興証券と三菱UFJモルガン・スタンレー証券の共同主幹事。

殆どが外資再生ファンドの売り出し案件となる。

大株主がファンドや商社によるもので基本的に何処かで利益を得たい構造。
180日のロックアップががっちりかかっている。

ストック・オプションの行使も多いが、上場規模に比べれば大きくはない。
ただ、敢えて行使価格700円があるものを高値で買うのか？という疑問。

IPO人気の買い需要が、公募株初値売りのはしご渡しを超えれるか？
普通に考えれば厳しそうだ。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

社名の通りコールセンター業務で、やや古い体型の業種となる。
今後、業績を伸ばすには規模だけでなく新しい方法も模索が必要。

IPOという点では、それなら再生案件より目新しい銘柄に目が向くだろう。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

業種の期待感がないので、せめて公開価格の割安感があればと思ったが、
そうでもなさそうな雰囲気。

郵政IPOも順調にスタートしたので、大型IPOにも人気が集まりそうだが、
一呼吸おいても良いのではないかと思う。

今の状況ならIPOなんでもござれという環境になるかもしれないが、
ここで一旦冷やし玉のような役目になるのか？それともパッとしなくてもプラスになるのか？
結果は難しいかもしれないが、評価的にはパスのDとします。

全体考察
総合得点は3点で、私のBBスタンスはD評価です