マーケットエンタープライズ(3135)のIPO新規上場情報

ネットリユース事業。業績好調。
ネットを利用することで店舗型を追い抜こうとする成功例か？
マザーズ小型ネット系の三拍子銘柄。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

マザーズ小型ネット系（セクター小売）
中古品の買取販売（リユース事業）が主で、インターネットに特化していることが特徴。

店舗を持たないことでコスト削減、ネットで物を売ったことがある人は利用した人もいるかもしれない。
私も例えば株主優待品だけに特化してリユース商売出来ないか考えたことがある（笑）

注目度的には同日上場にならなかったのも初値に大きい。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2015年6月度の単独予想EPSは64.07円。
想定価格1,430円から計算される予想PERは約22.3倍。

直近の業績の伸びを考えれば、十分割安感あり。
ネットx小売はどちらも高PER銘柄が多い。

割安性的にはこの程度かというところ。1500円と買いやすい価格帯はOK

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約7.71億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO、
上場市場は東証マザーズ。主幹事はSMBC日興証券。

公募売出比は約半々ずつ。

ベンチャーキャピタルの推定保有数は200千株の1組合。
ボリュームが小さいがロックアップからは外れている。

またロックアップは180日という厳しい掛かりが4名に掛かっている。カバー率もそこそこ。
オプトやオークファンが株主に名を連ねているのが興味深い。

※ストックオプションの状況は同ページの一覧表を参考されたい。

すぐに行使できる株数は20千株だが、行使価格17円と格安。
その他、大部分が24円価格というのは羨ましい。

需給面で言えば小粒で希少性が勝つだろう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

リユース事業は店舗型が大きく成長したように扱いやすい産業。
そこにインターネットの効率化を持ってきた企業。

ただ、実体的にはヤフオク転売の薄利を積み重ねているのみで技術的な特異性は疑問。
業績の伸びは良い模様なので、上場後もしばらくは好業績を期待したい。

いつか店舗型とマージするのではないかと感じている。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

6月に上場するIPOではブックビル的に超強気銘柄だろう。
ただ、そこまで期待のできる産業でもないという印象。

業績の伸びが安定して良ければ、早い段階での配当などしないと
セクター小売では株主が逃げていくかもしれない。

初値はまずは2倍辺りが目処か？

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です