ファーストコーポレーションのIPO新規上場情報

なんかまたファーストが来た（笑）
みずほ証券主幹事、マンションディベロッパー
西東京あたりが多く手がけてきた。
設立後若い、業績が急伸中、理由を把握したい。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

業績急拡大中の不動産（建築）業。
2011年設立ながらのスピード上場で、旬に乗った上場といえる。

個人的にはこの急拡大の仕組を知りたく、そういった意味で注目度も高め。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2015年5月度の単独予想EPSは179.51円。
想定価格1,530円から計算される予想PERは約8.5倍。

すでに実績ベースで業績の伸びが見え、この予想PERでは
十分割安といえる。

ただ不動産業は地合いに影響されやすい業種で、長期投資では注意が必要。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約11.3円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO、
上場市場は東証マザーズ。主幹事はみずほ証券。

建築業セクターでは、超小型IPOと言えそう。その為、伸びしろもある気がする。

株主構成からベンチャーキャピタルの出資は見当たらない。
ロックアップ関連は90日間、1.5倍解除でカバー率も高い。
（ただ1.5倍超えそうなので実質無意味に近いか？大株主は利害関係者が多く、それほどすぐに売るとは思えない。）

・ストックオプションの未行使残高の状況

総会決議　　対象株数　行使価格　行使期間
13年10月　153,900株　　42円　15年10月～23年10月(*)
14年9月　　108,300株　233円　16年9月～24年9月(*)
*上場後6か月間の行使制限あり

ストックオプションは上場後6ヶ月間の講師制限あり。
行使価格の安さ、株数もそれなりに多く先々の売り圧力と認識しておきたい。

差し当たって上場時の需給面では問題となる部分は少ない。
東証マザーズ、10億規模で、好調なディベロッパーなら買い手の方が多そうだ。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

分譲マンションに特化したディベロッパーとなる。
人気という面では、業績の伸びもよく上場時は最盛期を誇る人気になりそうな予感。

魅力という意味では急成長の状況を活かして、事業拡大が焦点。
業績の変動が激しそうだが、上場時時点ではかなり割安に見える。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

ちょっとしたバブル的な業績の急成長だが、時流に乗った上場といえる。
公開価格では見た目かなり割安に感じ、また上場時の規模の小ささも好感。

マイナス点としては、業種面で景況感に左右されやすく見通しがつきにくい部分。
ただ、これだけ小さい時点で参入できればリスクは低めと見ているがどうか？

みずほ証券主幹事で、公募当選確率もまぁまぁ。

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です