エクストリームのIPO新規上場情報

ゲーム関連、売上順調も前期赤字。その為、安く評価された想定価格は魅力か？ちょっとタイトル面で弱い気もする。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

ゲーム関連ということで注目度は高そうだが、法人向け開発サービス（請負）ということで表請けしにくそうなところはある。
パッと見て麻雀ゲームなどを出しているが、ゲーム要素もいいがもっと本格的に楽しめる仕組みも欲しい。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2015年3月度の単独予想EPSは121.67円。
想定価格1,320円から計算される予想PERは約10.8倍。

マザーズネット系にしてはかなり低いPERで割安評価されそう。
利益の伸びを考慮してかも知れないが、売上の伸びを見ればもっと評価していい。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約3.79億円（想定価格ベースOA分含む）の極小IPO、
上場市場は東証マザーズ。主幹事は大和証券。

全数公募で2500枚のプレミアチケット

ベンチャーキャピタルの推定保有数は226.6千株。かなり出資は受けている模様。
ただし全数ロックアップ対象。90日間、1.5倍以上で解除なので実質はないようなもの。

・ストックオプションの未行使残高の状況

総会決議　　対象株数　行使価格　行使期間
06年2月　10,000株　338円　08年2月～16年2月
07年9月　57,000株　750円　08年4月～18年3月
13年4月　56,200株　600円　13年4月～23年4月
14年6月　22,400株　600円　16年7月～24年6月

そこそこの枚数と価格で行使できる。この辺りは行使してくると見ておいたほうが良いか？

上場後の売り玉はそこそこあるが、なんといっても公募枚数が少ない。
その為、需給面ではまずは問題なくどこで売り買いが拮抗するかが問題。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

人気のゲーム関連ではあるが、ホームページを見ても赤と黒の怪しい雰囲気。
タイトルも「萌え」を押しているのは一過性の人気になるかも知れない。

ただスマホ対応が上場に合わせて発表されており期待感も十分にある。
エイチームあたりが麻雀ゲームを出していたような・・・？

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

とにかく圧倒的に枚数が少ない点と計算上安く見えるPERで死角なし。
売り玉もそこそこあるが上場時の価格から見れば数倍程度になってもおかしくない魅力はある。

上場時には非常に魅力があるが、数年後にどうなっているかは難しいところ。
枚数が少なすぎるので公募で入手しにくい点を1点減点して9点評価とする。

全体考察
総合得点は9点で、私のBBスタンスはA評価です