オプティムのIPO新規上場情報

売上、利益の伸びは急伸とはいかないが増加傾向。
情報通信系でクラウド、リモート通信系ソフトウェア提供。
佐賀本店、枚数が少なくプラチナチケット系。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

スマホ・クラウド関連ということで注目度が高い。
佐賀県本店の地方上場ということで本来注目度が下がるが、
こういった銘柄では逆に狙い目になる場合が多い。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2015年3月度の単独予想EPSは121.44円。
想定価格3,930円から計算される予想PERは約32.4倍。

業績の伸びや期待感が織り込まれた価格設定になっている。
ここを気にしていては買える銘柄ではない。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約10.3億円（想定価格ベースOA分含む）の小～中型IPO、
上場市場は東証マザーズ。主幹事は大和証券。

地方銘柄にしては吸収金額・時価総額共にやや高め。

公募売出比は、やや売り出しが多い程度。気になるほどではない。
それよりも公募売り出し総枚数が非常に少なくプラチナチケット。

ベンチャーキャピタルの保有が見当たらない。
ロックアップは上位株主にそこそこ90日間。1.5倍以上で解除。
社長が約80％の株式を保有しており、ロックアップ解除価格は余裕で超えそうなので
そこで売りに出る可能性はある。

・ストックオプションの未行使残高の状況
総会決議　　対象株数　行使価格　行使期間
06年3月　140,000株　　30円　07年3月～15年6月
08年2月　　41,800株　900円　08年3月～18年3月
08年2月　　25,400株　900円　08年3月～18年3月
公募売り出し総数の半分以上が30円という価格で行使できるのは無視できない。

規模から言えるのは地方銘柄にしては大きめ、圧倒的なプラチナチケット。
VCなしだがストック・オプションが気になる。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

スマホ・クラウドでビジネス関連で有力取引先豊富、特許豊富と
かなり人気化しそうな案件。公募数が少ないことも人気化に拍車をかけそう。

まだまだタブレット化の流れは続くと見られ必要性も高い。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

銘柄評価としては特に文句はないが、割高な価格設定、ストックオプションがマイナス点。
さらに同日上場と直近マザーズ案件の初値高騰後の下落がどこまで影響するか？

公募で手に入ればいいが、枚数少なくプラチナチケット化してしまうところもマイナス点。
また地方なので若干の傾斜配分もあるか？

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です