ヤマシンフィルタのIPO新規上場情報

東証2部上場、工業製品系か？フィルタ製造
特筆すべき技術については残念ながら私は疎いです。
リーマン・ショックやタイ洪水など、もろに外部環境に左右されやすい業種。
IPOに関しては人気度は低そう

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

10月最初のIPOになるが、マザーズラッシュの後の東証2部銘柄、
さらには翌日に話題の大型銘柄や来週にも大型が控えており
注目度としてはかなり低くなると感じる。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2015年3月度の連結予想EPSは288.64円。
想定価格2,700円から計算される予想PERは約9.35倍。

価格設定としては妥当かもしれないがかなり微妙なところ。
地味な業態なのだから、もう少しディスカウント性が欲しかった。

なお予想配当は56円で2％の配当利回りとなりそう。3%あればインパクトも少しはあったのだが・・・

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約15.8億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO、
上場市場は東証2部。主幹事は野村證券。

公募売出比は3：2で若干公募が多い程度。

V.C.からの出資ありで推定149千株。
ただしロックアップから外れているのは1組合だけでその他は大株主を含めロックアップ対象。
ロックアップは90日間、解除価格は発行価格の1.5倍。

・ストックオプションの未行使残高の状況
ストックオプションがあったが既に放棄済み、上場する気なかった？

地味な業種のくせにV.C.の協力を得ていたり従業員向けに
提供すべきストックオプション制度が放棄されていたりと
上場意図的にあまり好感が持てない。

わざわざ公募株で手に入れる価値は感じにくい構成になっている。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

地味な機械産業で人気化は無理だろう。テーマ的にも何もない。

個人的には今上場する必要が本当にあったのか？謎で魅力も感じない。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

9月はマザーズ銘柄が不安定ながらも新規上場らしい銘柄が多かったが、
10月の初めに一番IPOらしくない企業の登場。

主幹事野村證券で公募株を手に入れるのもやや困難な中、
たいして欲しくもないという残念な銘柄。

公募価格付近の決着がいいところだろう。
2部銘柄は上場後に緩やかに伸びる銘柄も多いが、こちらに関しては
安定感が本当にあるのか？未来は明るいのかも微妙な気持ち・・・

全体考察
総合得点は4点で、私のBBスタンスはC評価です