ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズのIPO新規上場情報

いちよし主幹事。クリスマスイブ上場。
東証マザーズ上場のサービス業となっているがどちらかと言えばバイオ銘柄に近い。
黒字年もあるが売上横ばいで、赤字増幅中。正直リスクの高い銘柄と言えそう。

バイオ人気はどっちだ？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

2013年度最終IPOで最終アノマリーあり。
東証マザーズ上場の赤字バイオというのもあり、オンコリスバイオファーマの
初値やその後の動向が参考になりそうだ。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2014年3月度の連結予想EPSは5.6円。
想定価格1,300円から計算される予想PERは約232.1倍。

信用は置けないが、一応黒字化見込みの予想を出しているので
当てにならない数値も出してみた。しかし黒字化へのステップは今のことを見いだせない。
バイオ銘柄なのでハイリスクハイリターンを承知のうえで考えたい。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約20.4億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO、
上場市場は東証マザーズ。主幹事はいちよし証券。

ベンチャーキャピタルの推定保有株数は2,235千株。
バイオベンチャーということでV.C.保有はかなりある。
ただしその大半はロックアップが掛かっている。90日間。1.5倍で売却可能。

ストック・オプションの未行使残高は646.5千株。
こちらも豊富にあり価格帯は167円、667円。殆どが上場後行使期間に入っている。

バイオベンチャーらしく売り側は多い、ロックアップ等あるが、
それでも売りたい側が多いことは注意。

吸収金額もバイオらしくやや大きいが、最終上場で重なっていないのは好感。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

バイオは地合い次第とも言えてオンコリスバイオファーマの結果次第で
初値予測を立てやすい。魅力という面ではしっかりと目論見書を見て判断する必要があるが、
多くの人にとっては分かりにくい分野のため、どこに活かせるのかがもう少し明確で
進捗状況もひと目で分かるようになっていて欲しい。

まぁ名前は結構いい気がするが・・・

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

2013年の最終IPOはバイオ銘柄となりました。
昨今のIPOブームを作ったのはリプロセル（バイオ関連）といっても過言ではなく、
その勢いを明確にするような最終IPOとなるかが焦点です。

主幹事いちよし証券で上場日の成り売りが少なくなりそうなのも
初値形成には好結果を生むと感じられます。

中身はバイオなのでなんとも言えませんが、単に最終IPOとしてA評価で行きます。

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です