アメイズのIPO新規上場情報

福証単独市場上場、主幹事大和証券は今年初。
福証上場にしては吸収金額10億規模とやや大きめ。
大正１３年設立と歴史を感じるホテル業。
私は行ったことはないが、パンフレット等で亀の井ホテルの名前は見覚えあり。九州企業らしく料理とかがジョイフルと組んでいる。う～む。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

福証単独上場という点で注目度は落ちる。
ただし8月上場で他のIPOと被りが少ないのは注目度からすると良点。

判断は難しいが、ホテルサービス業で地方上場は注目度だけ見ると
ややマイナス判断としたい

 ２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2013年11月度の連結予想EPSは82.38円。
想定価格730円から計算されるPERは約8.81倍。

同業種比較では若干の割安感あり、このあたりは新規バリュー価格か？
事業の伸びも古い会社ながら現在伸び盛りというのは評価できる。

価格的に普通に保有しても良い銘柄。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約10.3億円（想定価格ベースOA分含む）の小～中型IPO、
上場市場は福証単独上場予定。主幹事は大和証券（本年度初）。

株主構成は古い企業らしくオーナー一族が多数保有。
「穴見」の名が大株主に名を連ねる。

そういった会社なためストック・オプションやベンチャーキャピタルからの出資はない。
保有株の大部分を占めている会社関係者上位にはロックアップあり。
ロックアップ解除は価格1.5倍以上または90日。
（このロックアップ価格は結構目安になりそう）。

上場直後の需給面で見ると、それほど売り圧力はないのは好感。

 ４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

地方のビジネスホテル産業では特に魅力には欠ける。
知名度的には、九州に仕事などで行っている人にはありそうだが、
一般的には薄いだろう。

ただ業績は好調で、IPOを皮切りに大きく展開できる可能性も秘めているとは思う。

ちなみにすでに株主優待も実施すると発表しており、
100株（単元株）あたりで30％割引券が5枚とのこと、この価値は如何に？

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

マイナス点は福証単独上場と地味な業種、企業の古さ。
一方、プラス点は現在の業績とIPO上場時期、そして主幹事大和証券が初案件ということ。

福証単独上場だとネット証券が主幹事を務めることも多いが、
今回吸収金額がやや多く、大和証券が務めるというのは評価できる。

値段も安く公募割れ時のリスクも少なめなので、
「亀の井ホテル」を知っている人で気に入ればBBする程度のスタンスか？

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です