イメージ・マジック(7793)のIPO新規上場情報

オリジナル商品を簡単に発注できるオンデマンドプリントサービス。IT活用で便利性とスピード感のある制作が特徴。
Tシャツやマグカップ、ボールペン、水筒等たくさん対応しておき「記念品」「ノベルティグッズ」などでここが作った商品を手にしている人も多そう。

印刷会社の期数を重ねているが、このところの業績の伸びは魅力。価格設定も適正に見える（最近のIPOではラクスル、プリントネットをみると大きく差がついている）。

吸収規模は大きくない。一方、SOのボリューム感あり。

個人的には業態と業績が付いてきているところに期待。IPOで儲かればオリジナル商品作ってあげたい。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

オンデマンドプリントソリューション業、印刷業xIoTでスマートに。
特にオリジナル商品作成に強く、ノベルティグッズなどここ製のものは多い。

分かりやすい注目度はありそうだが、根っこは印刷業という部分がどう評価されるか？
ここ最近の業績の伸びは良い。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2022年4月度、単体予想EPSは193.86円。
想定価格1,840円から計算される予想PERは約9.49倍。

業績の成長状況を考えると、それなりに納得の行く価格感。
仮条件は下振れとなったが、単純に割安で買いやすくなったのではと感じる。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約10億円（想定価格ベースOA分含む）の小型～中型IPO。
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事はみずほ証券。

売出株式比率64.2%とやや売り出し多い。オファリングレシオは標準範囲。

既存株主にはベンチャーキャピタルの他、関係会社っぽい企業の持ち分が多い。
売出も各社からそこそこ出ている。VCも半数はロックアップ1.5倍で解除。
やや出口的な上場ともなっている。

ストック・オプションの未行使残は180円、400円価格で37.5万株程度と結構なボリューム。
この量は割合的にも無視できないところ。

この手のIPOは上場時の地合いによって大きく需給が左右される（買いの量が全く変わる）

BB時点の地合いの悪さのままでは買い手不足の印象は否めない。
規模面では地合い次第でなんとかなるレベル。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

多くのオリジナル商品、ノベルティグッズを請け負っていることから利用したり商品を見たりしている人も多そう。
低コスト戦略ではなくIT化での効率化と、オリジナル性を高く謳う部分は評価したい。

一方でIPOにイグジット臭が感じられる部分と地合いの悪い時期に印刷業の上場と見られると不人気扱いになりそう。
類似銘柄で2018年上場のプリントネットとラクスルがここ数年で大きく差がついているので、
このイメージマジックがどちら側なのか？考えて参加したい方は中長期でみても面白い。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

応援したくなる企業だが、初値視点で見ると今の地合いでは微妙判断が妥当なIPO。
3月に入って環境が良くなる気配もあまりなく、やや様子見姿勢での参加が望ましそう。

直近の業績の伸びが続くと素直に評価できるなら、中長期投資も面白いところ。
それでも現在のIPO環境では上場してから安値で買える可能性があるかもしれないので、
やはり公募参加妙味的にはC級評価が妥当になりそう。

C級評価といっても枚数自体は少なく、申し込んでもそんなに公募ゲットは簡単ではない銘柄。
あまり深く考えずIPOファンなら参加してもいいし、今は様子見状況ならパスして良さそう。

全体考察
総合得点は5点で、私のBBスタンスはC評価です