ジオコード(7357)のIPO新規上場情報

いちよし証券主幹事。
WEBマーケティング系だが、SEO対策としてこれといった技術は見当たらずトータルサポートが特徴。SEO対策他社の事業を譲受しながら成長。

業績は成長よりも安定より、上場市場もジャスダックスタンダード。

IPOバブル感が続くなら問題なく初値高騰しそうだが、成長性は危うい。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

いちよし証券主幹事案件。Webマーケティング会社を吸収して大きくなった。
トータルサポートが特徴。

セクターがサービス業となっているように、ネット系と言うよりはコンサル系とみたい。
11月末の連日上場のIPOスペックを比較すると上位で評価したい。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2021年2月度、単独予想EPSは48.79円。
想定価格1,250円から計算される予想PERは約25.62倍。

現状の成長性はそこそこ、同業他社と比較すれば妥当性のある価格設定。
仮条件も上限想定価格となったことで、下手に価格を上げようとしない主幹事姿勢には好感。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約9.63億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場はジャスダックスタンダード市場。主幹事はいちよし証券。

売出株式比率37.3%と公募株数が多い。オファリングレシオは高めの標準レベル。

既存株主にはロックアップの掛かっていないVCからの出資があるが、それほど大きくはない。
オファリングレシオの高さを見ても感じるが、それほど既存株主の株数が多くない印象。

ストック・オプションの未行使残は30円や65円など低価格帯が存在。
上場時には23万株弱が参入されるので、こちらの量程度の売り圧力は意識したい。

吸収金額も時価総額も、それほど大きくないので株価上昇見込みを期待して買い意欲が旺盛になりそう。
需給面で見れば初値は吊り上がって高くなりそう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

WebマーケティングはIPOでは比較的人気が高いが、もうすでに上場企業も増えて新規性には欠ける。
別事業としてはICカードを使ったクラウド業務支援ツールなども展開。こちらも他社より何か特別な技術は感じない。

SEO対策会社の生き残りで成長して上場まで持ってきたというのが率直な感想。
初値では人気化しそうだが、上場後の動きではあまり期待する新規事業はないのではと感じる。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

何はともあれ初値は好発進しそうなIPO。
いちよし証券主幹事ということで主幹事での手に入りやすさには欠けるが、
幹事証券も多く割当数もそこそこある。ネットの平等抽選で幸運を手に入れられるかが鍵。

事業に新味性はあまり感じられないものの、初値を考えた時にIPOスペックとしては問題ないので、
1枚手に入れれば手堅いボーナス案件になりそう。

IPO好調が意識されれば、想像以上の高値初値が見られる可能性もある。

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です